訓練生日記【明日の私へ!】vol.3~2022年度4次隊 中谷あい野さん~

【写真】中谷 あい野さん隊次:2022年度4次隊 派遣予定国:ホンジュラス 職種:環境教育
中谷 あい野さん

訓練所のアイドル♪

ひと遊び終えて満足顔のラフィー

訓練所生活での平日、ちょっと早起きをして所内のテニスコートに遊びに行くという楽しみがありました。もちろん朝からテニスをするわけではありません。訓練所のアイドルに会いに行くためです。
名前はラフィー、ボーダーコリーの女の子です。訓練所の小林所長が飼われている子で、初対面の私にもいきなり背後から飛びついてくるほどの人好き。でも飼い主の言うことをしっかり聞ける、ボーダーコリーらしいおりこうな子です。毎朝フリスビーやテニスボールで遊ぶのを習慣にしていると聞き、何度も会いに行き私もフリスビーを投げさせてもらいました。きれいに投げられるとラフィーもきれいにジャンプしてキャッチしてくれます。小林所長の投げるフリスビーがどこに飛んでくるかを見極めてキャッチし、フリスビーを咥えながら満足げに走ってきてくれるラフィーの姿に、毎回歓声を上げていました。

ラフィーは私たちが退所の時にも見送りに来てくれました。訓練所での楽しみを与えてくれたラフィーに感謝です。2年後にまた会えることを願っています。

訓練を振り返って

自主講座の様子。50分間も話すのは初めての経験でした

3月8日に無事、42人全員で修了式を迎えることができました。長いと思っていた2か月間の訓練も終わってみるとあっという間でした。最後の語学試験をパスできたことに安堵する一方、勉強に集中できる訓練所生活が終わることに不安も感じます。

訓練所はとにかく語学勉強に集中できる環境が整っており、毎日ネイティブの先生方の授業を受けられたことが一番大きな経験でした。語学授業以外の時間には様々なカリキュラムが組まれており、安全管理や健康管理の講義、心構えについての訓練生同士でのディスカッション、職種や任国別の授業など様々ありました。また自分で講義を企画・実施する自主講座もあり、私も「動物と人の関わり方」についての講義をさせてもらいました。海外での生活経験に乏しく社会経験もあまりない私にとって様々な分野の話を聞く時間は有意義で、視野が広がるのを感じました。

2か月間の共同生活で、自分と異なる様々な考え方に触れることができました。年齢も専門分野も異なる人たちの話は時に私の考えと異なり、物事を多角的に見ることの大切さを感じました。自分にとっての普通が他の人にとっての普通とは限らないことを理解し、自分にとっての最適解を導き出せるようになりたいと思います。

派遣まであと1か月…

訓練が終わり、とうとう派遣までのカウントダウンが始まりました。2週間は語学のオンライン授業があり、その先は自主学習のみでの勉強となります。語学だけでなく訓練所で学んだことも確認しておきたいし、荷物の準備や役所での手続き、歯医者にも行かなくては…と思っていたら、あっという間に1週間以上経ってしまいました。

やることは山積みですが、派遣までに必ずやろうと思っているのは今までお世話になった人に会いに行くこと。以前働いていた職場の人や、学生時代の友人、遠くに住んでいる親戚など、いろんな人が背中を押してくれてここまで来ることができました。訓練所を終えて正式にJICA海外協力隊隊員になれたことをきちんと報告して、後悔なく派遣日を迎えたいと思います!