訓練生日記【ОРЗУ КЕЛАЖАК】vol.3~2022年度4次隊 川元 霞さん~

【写真】川元 霞さん隊次:2022年度4次隊 派遣予定国:ウズベキスタン 職種:青少年活動
川元 霞さん

チームJapan

気づいたら他の訓練生達も加わり、楽しい雰囲気で習字を練習していました

書道経験者である訓練生に親身に分かりやすく指導してもらいました!

私の職種である「青少年活動」ですが、同じ職種の中でも要請内容が大きく異なっています。
私の場合は「日本文化」にまつわる活動内容ですが、中には「幼児教育」や「英語教育」にまつわる活動をする隊員もいます。
今隊次では日本語・文化教育に携わる隊員が私を含め3人おり、お互いの活動内容について話し合う機会がありました。

話し合いをする中で「訓練所にいる間に何か日本文化にまつわることを練習しない?」という意見が出て、経験者に声をかけて書道の練習をすることができました。
私は書道が得意ではないので、今回経験者から書くコツを教わることができて良い経験になりました。

私のように協力隊で未経験の職種で活動する隊員はいますが、訓練所にいる経験者から教わったり、職種に関する講座で担当講師からアイデアをいただくことができます。
また自分の職種に限らず、訓練所で出会った様々な職種のプロフェッショナルから新しいことを学べるのも訓練の醍醐味です。
「日本人だけど、日本文化について知識が足りていないなあ。」と訓練所に入る前は漠然と不安に感じていましたが、同じ職種の隊員同士で情報交換できたことで解消されました。
派遣国は全員異なりますが、それぞれの活動先でのアイデアをこれからも共有していきたいです。

初めて人前で披露したウクレレ

修了式で隊歌を楽器班の皆さんと一緒に演奏できて嬉しかったです

元々音楽が好きで、協力隊に合格してからウクレレを独学で練習していました。

しかし入所までブランクが空いてしまったので、正直訓練所にウクレレを持って行くかどうか悩んでいました。
最終的に「楽器繋がりで交流を増やしたい!」という気持ちが勝り、訓練所に持ち込みましたが、私の他にウクレレ、三線、サックスを持ってきている人、訓練所にあるピアノ、ジャンベで練習している人達がいました。

活動先で活かせるように毎日昼休みや夕食後に森のステージで30分〜1時間練習し、訓練生のお誕生日祝い、お楽しみ会でのパフォーマンス、修了式で隊歌など様々な場面で演奏することができ、改めて持ってきて良かったと感じました。コロナ禍だったこともあり人前で披露することは今までありませんでしたが、訓練所で場数を踏んだことで自信につながりました。

派遣国のウズベキスタンにはたくさんの弦楽器があるので、ドゥタールというウクレレに似た楽器にも挑戦して、現地の人達との交流を広げたいです。
楽器経験者、またはこれから楽器に挑戦しようと考えている方は訓練所に持参することをお勧めします。
訓練所に留まらず活動先でも息抜きの一つにもなるので、趣味を増やしたい人にとっても最適です!

Келажакда орузингиз нима?

最後の夜は民族衣装を着て、歌って、踊って、生活班でお互いに感謝の気持ちを伝い合えた楽しい時間になりました

イルホン先生への感謝の気持ちを込めて、ロシア語クラスの皆さんと一緒に書いた色紙を送りました!

Келажакда орузингиз нима?(あなたの将来の夢は何ですか?)
私の訓練生日記のタイトル【Орзу Келажак】はウズベク語で、夢(оруз)と将来(келажак)という意味を表しています。
ウズベク語を担当しているイルホン先生が好きな単語を用いて命名してくれました。

最初の記事でも書いた通りで、今までは「JICA海外協力隊になること」が私の夢の一つでした。
次なる夢は「私の活動をきっかけに、生徒達の将来の選択肢を増やすこと」です。
私が日本文化を伝えていることに興味を持ち、そして私が現地で単身で生活する姿を見て、「外国で仕事をするって楽しそう!日本に行ってみたい!」と思ってもらえるような活動することが1番の目標です。
そして将来日本に留学・就職を希望する生徒達を増やしていきたいです。
英会話講師として働いている時は生徒達とおしゃべりすることが1番好きだったので、ウズベキスタンでも多くの人達と交流することが今から楽しみです。

人見知りの私でも自分らしく訓練生活を過ごせたのは、周りの人達の理解・支えのおかげだと感謝しています。
退所直後は訓練所での日々を恋しいと感じていましたが、今は語学のオンライン授業、表敬訪問、出発準備と忙しない日々を過ごしています。
語学はもちろん、日本文化を学ぶべく市の日本語教室に行き、ウズベキスタンについて情報を得るために大使館を訪問する予定です。
あっという間に渡航日を迎えると思いますが、周りの人達に感謝しながら日本での生活を1日1日を大切に過ごしていきます。

私の訓練生日記は今回で最後となりますが、私はこれからもSNSを通じて現地での活動について発信していきます。
最後に訓練所で出会った皆様、訓練生日記をここまでご覧いただいた皆様、本当にありがとうございました。
Яна кайердирда куришгунча.(またどこかでお会いしましょう)