訓練生日記【कोशिस गर्न स्】vol.3~2022年度4次隊 榎本未希さん

【写真】 榎本 未希さん 隊次:2022年度4次隊 派遣予定国:ネパール 職種:経営管理
榎本 未希さん

朝の集いでネパール語

任国の国旗紹介。任国の国旗が駒ヶ根訓練所の空に揚がります。

訓練中は朝食後に毎朝「朝の集い」があります。朝の集いでは点呼確認、1日の流れや、確認事項の共有、訓練生が派遣予定の国旗掲揚を行っています。国旗掲揚の前には派遣予定の訓練生からその国の説明があり、国旗に描かれた意味や歴史、文化などを学びます。

今回の訓練ではネパールの国旗掲揚は2度ありました。1回目はネパールの国旗に描かれた意味とネパールの国花ラリグラスの紹介を行いました。ネパールの国旗は三角形を2つ重ねた世界で唯一四角形ではない形をしています。国旗には月と太陽が描かれており、国家が永く繁栄するようにと思いが込められています。ネパールの国花ラリグラスは春になると山一面を真っ赤に染めるようです。

2回目のネパールの国旗掲揚の日は訓練生のみんなでネパール語の簡単な挨拶の練習をしました。「सन्चै हुनुहुन्छ?(お元気ですか?)」「सन्चै छु।(元気です)」を練習し、訓練生からは「地元のネパール料理屋の店員さんにあいさつしてみる」「他の表現も知りたい」といった声をいただきました。在日ネパール人も増えている昨今の日本で、お互いのコミュニケーションのきっかけとなると嬉しいです。

ビジネスキャンパスモデルを使った自主講座

自主講座の様子。参加者同士のお話が盛り上がりました。

訓練期間中は語学訓練以外にも様々な学習の機会があります。その一つが「自主講座」。自主講座とは様々な専門性を持つ候補者同士が、その専門性を活かしながら自主的に企画、実施し、お互いに学び合うことを目的とした講座です。自ら企画・準備・実施することで、赴任後の活動に向け経験を積む機会にもなっています。
今回の隊次では訓練生の任国ごとの地震の特徴を学ぶ講座や、福祉に関する講座、スマホで撮る写真のコツといった講座がありました。訓練生自身の経験のお話から任国で役に立つお話をたくさん聞くことができました。

私自身も自身の経験を活かし、途上国で仕事を作るときや改善するときに使える「ビジネスモデルキャンパス」を題材にした自主講座を行いました。講座ではまず「ビジネスキャンパス」についての説明をし、協力隊の活動の中で使えそうな場面の紹介を行いました。後半では実際に参加者自身で「ビジネスキャンパスモデル」を使い、参加者同士で作ったモデルを共有し合いました。講座には20人以上の訓練生が参加してくださり、途上国を背景にした様々なビジネス案を見て、私自身もとても勉強になりました。

「फेरि भेटौँ!(また会いましょう!)」

民族衣装を着てみんなでダンス!

訓練最終日の夜、それぞれ民族衣装を着て、お楽しみ会を行いました。お楽しみ会では訓練生が派遣される国の国歌に合わせて民族衣装の紹介を行い、みんなで歌を歌ったりダンスをしたり。私はネパールの真っ赤なサリーを着ました。サリーは5メートル前後ある布くるくると体に巻き付けた民族衣装です。任国では活動報告の際などに民族衣装を着用するそうです。
現地の気候や文化、歴史によってさまざまな意味を持つ民族衣装。お楽しみ会の会場は民族衣装でカラフルに彩られました。

それぞれにいろんな思いをもって参加した派遣前訓練。2か月間一緒に過ごした仲間とのお別れは寂しいですが、とても充実した2か月間でした。訓練後は一人一人がそれぞれの任国に旅立ち、新しい環境で活動します。上手くいかないこともたくさんあると思いますが、そんなときは訓練所で出会った世界中の仲間と連絡をとりながら、任国で頑張っていきたいと思います。

2年後、また元気に会いましょう!お元気で!