訓練生日記【ආයුබෝවන්!】vol.2~2022年度3次隊 南 優香さん~

【写真】南 優香さん隊次:2022年度3次隊 派遣予定国:スリランカ 職種:環境教育
南 優香さん

あ~ゆぼ~わん!

ビリヤードに似ているキャロム。コインが穴に入った瞬間の嬉しさたるや!

長さ5~6mの1枚の布を体に巻きつけます。色やデザインも様々!ආයුබෝවන්ポーズで!

タイトル「ආයුබෝවන්!」ですが、読み方は「あ~ゆぼ~わん」です。思わず声に出して読みたくなるこの言葉、スリランカの伝統的な挨拶のひとつです。公式な場での初めの挨拶はもちろん、時間帯を問わず使用できます。シンハラ語教室に入って先生に「あ~ゆぼ~わん」、授業の始まりと終わりに皆で「あ~ゆぼ~わん」、他の訓練生とすれ違う時に「あ~ゆぼ~わん」(学習言語で挨拶することが多いです)、私がくしゃみをすると先生から「あ~ゆぼ~わん」(英語のBless you.に似ている?)。長生きしますようにという意味が込められているそうで、素敵な言葉だなと思います。

さて、シンハラ語の本格的な授業が始まりました。まず文字を覚え、次に簡単な会話、文法と単語を学びつつ、応用した文章をつくり、書いたり話したりを繰り返します。少人数だからこそ、気になったことはすぐ質問でき、丁寧に解説してもらえます。

授業や休憩時間を通して、先生はよくスリランカの話をしてくれます。体験することが大切と、キャロムというボードゲームをしたり、サリーを着たりすることもありました。
訓練所では、授業以外に1日2時間を目安に学習時間を確保しましょう!と言われます。宿題・復習は思った以上に時間がかかり、私は大苦戦。勉強方法を先生に聞いたり、他の訓練生を参考に時間の使い方を工夫したりと試行錯誤しています。

1班の愉快な仲間たち

1班集合!それぞれ自分の好きな物をもって。

訓練所では、生活班というものがあり、私は1班に所属しています。1班は、24歳~70歳までの幅広い年齢層の11人。個性的で面白いメンバーが集まりました。毎週火曜日17時10分からは、班ミーティングがあり、連絡事項を班長・班担当のスタッフさんから聞き、質問や疑問があれば話し合います。残った時間で、様々なことを行っています。(バレーボール、私は誰でしょうゲーム、匍匐前進、必ず質問に答えるゲーム、ネイチャゲームなど)ノリがよく、時には熱く、何気ないことで笑いあえる、そんな1班の雰囲気が私は好きです。

訓練中、私は体調を崩してしまい、部屋での食事やオンライン授業など慣れない状況も重なって、落ち込みました。そんな時、班長を中心に1班のメンバーが真っ先に温かいメッセージや差し入れを届けてくれました。とても勇気づけられた出来事で、感謝の気持ちでいっぱいでした。
同時に、日々の健康管理や早め早めの対応、人とつながることの大切さに気づくきっかけにもなりました。任国でも意識して過ごそうと思います。

新しい経験にワクワク!

生け花体験。カメラに気づかないほど、集中しています・・

完成した作品。タイトルは、「පුළුවන්(できる)」。シンハラ語教室やロビーに飾りました。

訓練生のなかには、様々なスペシャリストやこだわりを持つ方が多くいます。そんな方々と一緒に過ごす今だからこそ!と積極的に新しいことに挑戦しました。星空・流れ星観察、テニス、baseball5、コーヒーの焙煎、護身術、バレエ、生け花、外国の楽器演奏、スペイン語の歌を歌う、協力隊経験者の活動を聞く、日系社会について知る等々です。語学授業や講座の合間、休日の楽しみです。
また、他の訓練生が主催する、多くの自主講座に参加しました。特に印象に残っているのは、「生け花教室」です。私は花が好きですが、華道未経験でした。生け花の歴史や基本技法を知り、実際に生け花体験をしたことで、日本の伝統文化にますます興味がわきました。そしてこれからも、花のある生活をしたいと感じました。