訓練生インタビューvol.2 ~2021年度1次隊 竹原 裕介さん~【自分の人生の引き出しを増やしたい】

【写真】竹原 裕介さん隊次:2021年度1次隊 派遣予定国:ジンバブエ共和国 職種:野球
竹原 裕介さん

JICA海外協力隊に参加した経緯を教えて下さい。

幼いころから続けてきた野球に携われるような仕事をしたいと思い、大学を卒業後、私立の高校教員として働き、野球部の指導をしていていました。特に不自由のない生活をしていましたが、社会人としての経験もなく22歳で教員になったことが、コンプレックスになっていました。
30歳を越えたあたりからは「このままでいいのか?」と自分に問いかけ、新しいことをはじめるきっかけを探していました。
そんな時、電車の中吊り広告の「いつか世界を変える力になる」という言葉を見て、自分の経験が世界を変える力になるのであれば、挑戦してみようと思いました。

応募時に不安だったことは何ですか?

仕事を辞めると宣言をしてから、協力隊員の応募を決めたので、不合格であれば路頭に迷う可能性もありました。周りの人には、本当にいいの?と言われましたが、自分の好きなことをやりなさいと最終的には背中を押してくれました。

駒ヶ根訓練所での訓練生活はどうですか?

ホテルでのリモート訓練期間や訓練所での生活は、新型コロナ対策を施した中で行われました。
今までとは違う環境の中で何ができるのか?と、42人が考え新しい形を作ることで、一つのチームとしてまとまることができてよかったです。

印象に残っている講座はありますか?

【画像】ほとんどの講座がオンラインだったので、話を聞くという内容が多かったんですが、土曜日に行われるスタッフ講座のKTCゼミはめちゃくちゃ面白かったです。
対面で行われることもあり、毎週できる限り参加をしました。協力隊OBスタッフの話を聞き「正解のない問題」について、グループワークを行いました。
色々な人の意見や考え方を受け入れて、自分たちの解決方法を見出す作業は毎回新鮮で楽しかったです。

任国での活動を教えてください。

ジンバブエでは、野球の普及活動を行います。具体的には、小学校での体育の授業、少年野球の技術や現地コーチへの指導、審判講習会の開催などに携わる活動になります。
ジンバブエには将来プロリーグを作るという目標があるので、少しでも貢献できればと思います。
日本とは違う文化や環境で、活動できることを楽しみにしています。

帰国後のキャリアプランを教えてください。

現地でゲストハウス「ペンションTAKE」を運営するかもしれないし、訓練中のあらゆる講座を受講する中で、大学院への進学も考えるようになりました。
教員に戻り自分の経験を伝えたいという気持ちもあり、いい意味で帰国後のプランがありません。「自分の人生の引き出しを増やすことができれば」と思っています。
その中で日本・世界へ貢献できたらなと思っています。