訓練生インタビューvol.11 ~2021年度2次隊 林貫太郎さん~【派遣を見据え、今できることを全力で】

【写真】林 貫太郎さん隊次:2021年度2次隊 派遣予定国:チュニジア共和国 職種:環境教育
林 貫太郎さん

JICA海外協力隊に参加した経緯を教えてください。

もともと漠然と海外への関心があり、多言語で外国人と交流することができたらと思い、高校、大学と国際系を専攻しました。ただ、大学で国際関係学を学んでいく中で、先進国と途上国の間にある「認識や価値観のずれ」を感じ、途上国の特色ある発展に少しでも貢献したいと思い、現地の人と直接関わることができる青年海外協力隊に挑戦しました。

応募時に不安だったことは何ですか。

大学在学中に選考を受けていたので、合格できなかったら何も残らないという不安と、仮に受かったとしても、社会経験がない自分は役に立つことができるのかという不安がありました。大学4年時に受けた2019年度春募集は書類選考の段階で不合格でした。今振り返ってみると、何とか知識でごまかそうとしていたのが裏目に出たのだと思います。それを踏まえて挑んだ秋募集では、色々な方に助言を求め、自分の性格や想いを盛り込むよう工夫し、無事合格することができました。多くの人から情報をいただき、経験はなくても「現地の人に寄り添う姿勢はだれにも負けない!」と思えたことで、自分の中の不安が徐々に解消されました。

コロナ禍での派遣延期、不安だったことは何ですか。

先行きが見えない状況だったので、何を基準に判断すればいいのかが一番難しかったですね。「新卒」を捨てて、覚悟を決めて協力隊に応募し、やっと行けると思った矢先でのストップだったので、「諦めたくない気持ち」と「空白の期間をつくりたくない」という葛藤がありました。そんな中、まずは「今できることをしよう!」という気持ちになり、派遣を待っている間は、Uberの配達員をしつつ、言語や環境、国際関係の勉強をしました。多くのことを吸収し、活動が思い切りできるようになったとき、それを全部発揮するんだという思いで頑張っていました。

駒ヶ根訓練所での訓練生活はどうですか。

【画像】様々な特技や専門性を持つ方がいるので、例えば、息抜きをするため外で野球をしようとなったらスポーツ隊員の皆と本格的な試合が一緒にできる。何かデザインで困ったときは、デザイナーの方がいる。歌を歌いたいと思ったら保育園の先生がピアノを弾いてくれる。色々な人と関わり、助け合いながら訓練をできることが魅力と感じます。語学の勉強は大変ですが、毎晩1時間ほど同言語の人と集まって勉強している時間は、素敵な時間だったなと後々振り返る日が来ると思います。

任国での活動、帰国後のキャリアプランを教え てください。

任国では、環境系NGOに派遣される予定です。ゴミ拾いや植林など環境系の活動に加え、女性の生計向上を目指した活動など、多様な活動が含まれると聞いています。協力隊の経験は、今後自分が思い描く国際協力のキャリアにとって、きっとプラスになると思います。理想としては、帰国後、大学院で自分の専門性を伸ばしつつ、次のステップで自分ができることを探りたいと考えています