訓練生インタビューvol.18 ~2021年度3次隊 下村幸さん~【お産で亡くなる命を減らしたい】

【写真】下村 幸 さん隊次:2021年度3次隊 派遣予定国:ガボン 職種:助産師
下村 幸 さん

JICA海外協力隊に参加した経緯を教えてください。

助産師の仕事の中で、子供が産まれる瞬間に立ち会えることがすごく好きです。お母さんもお父さんも赤ちゃんを見た瞬間に涙を流しながら嬉しそうにしている姿を見ると、なんとも言えない気持ちになります。日本では当たり前なことでも、開発途上国では当たり前ではない場所もあります。大学での学びを通し、開発途上国では、亡くならなくてもいい命が失われているということを知り、お産で亡くなる命を減らしたいと思いました。地域の人と生活を共にし、草の根レベルで関わる青年海外協力隊に魅力を感じ参加しました。

応募時に不安だったことは何ですか。

応募から合格までには特に不安はありませんでした。協力隊参加が楽しみで待ち遠しかったです。しかし、合格してから新型コロナウイルス感染症の影響で、1年2か月程度訓練が延期になった時は目の前が真っ白になりました。すでに退職していたので、どのように時間を過ごそうかと悩みましたが、ご縁があり、新しい経験や色々な立場の方との関りも増え、青年海外協力隊参加のモチベーションを保ち続けることができました。周りの人には感謝の気持ちでいっぱいです。

駒ヶ根訓練所での訓練生活はどうですか。

訓練所では、私にとって大切なものが2つできたと思っています。1つ目は、訓練所で学んだフランス語です。こんなにも勉強しているのは国家試験以来です。言語を学ぶことで世界が広がっていくのを感じています。また、任地の方と話せることを考えるとワクワクします。
2つ目は、全国から集まった、様々な職種、経験をした人と仲間になれたことです。自分と違う考え方の人に出会ったことは、私にとってかけがえのない財産であり、刺激にもなっています。

任国での活動、帰国後のキャリアプランを教えてください。

【画像】活動内容は、母子保健センターで乳幼児と妊産婦の健診サポートや、保健指導等を行う予定です。現地では、母子手帳の普及と離乳食に力を入れていると聞いています。実際の活動については、特に何をするかは決めていません。私がしたいことよりは、先入観を持たず「本当に必要なことは何か」を現地に行き、同僚やお母さんたちの話を聞いた上で、活動を行いたいと思っています。また、帰国後は、国際関係や災害支援といった分野にも興味がありますが、助産師としての専門性を高めるために大学院の進学も検討しています。