訓練生インタビューvol.19 ~2021年度3次隊 小島由紀子さん~【諦めなかったのは、絶対に協力隊へ行きた いという気持ちがあったから】

【写真】小島 由紀子 さん隊次:2021年度3次隊 派遣予定国:カメルーン 職種:青少年活動
小島 由紀子 さん

JICA海外協力隊に参加した経緯を教えてください。

小さい頃から母の影響で青年海外協力隊に対して憧れがありました。母も若いころ、協力隊に憧れていたという話をよく耳にしており、私自身も外国のことを知るのが好きだったので、「私もいつか行くぞ」と思うようになりました。協力隊参加が決まるまでの間は、学校現場での経験を積み、JICAの教師海外研修参加や、北海道の団体で国際理解教育にも携わっていました。実際、合格まで何度か受験しましたが、それでも諦めなかったのは、絶対に協力隊へ行きたいという気持ちがあったからです。その理由は、私が学校社会の中しか知らないまま生活していくのではなく、一歩外の社会を経験することで多くのことを得て、またそれを学校の中で還元できると思ったからです。

駒ヶ根訓練所での訓練生活はどうですか。

語学に関しては、初めて学ぶフランス語で精神的には厳しかったですが、同じ語学の仲間と、分からないことを教えあえる環境にあることで気持ちが楽になり、頑張ることができました。そうしていく中で、仲間の大切さや心強さを感じることができました。訓練所の経験は、一つの異文化体験だなと思っています。年齢、立場、地域、育った環境も違う人がお互いの事を知り、関わり合いをもち、45日間の共同生活をする。私自身の当たり前が当たり前ではないことが現地に行ってからもっと多いと思いますが、ここでの苦労を活かしていければと思います。

任国での活動を教えてください。

私は、青少年活動という職種で学校に派遣される予定です。主な職務内容は、先生方のサポートです。先生方の課題に一緒に向き合っていきたいと思います。何か私の教員経験を伝えるというよりも寄り添うことに重点を置いていきたいと思います。
また、先生方との関わりから得たことを、日本に帰ってきてから日本の先生方や子どもたちに、学校現場や授業の中で還元していければいいなと思います。異文化理解の促進に繋げられるように、いつか日本の学校とカメルーンの学校をつないで交流会も実施したいです。

帰国後のキャリアプランを教えてください。

【画像】よくある経験談を授業で話すことは簡単だと思いますが、そうではなく、自分が見聞きしてきたことを使って子どもたちが自分自身で考えることで「世界って広いんだな」「面白い国があるんだな」と気付き、関心をもってくれる授業を作っていきたいと思っています。

最後に一言お願いします。

小学校教諭を休職しての協力隊参加になりますが、職場やいろいろな人が私よりもカメルーンについて調べてくれて、私のチャレンジを後押ししてくれました。保護者の方から「先生がカメルーンに行くだけで、先生の姿に憧れをもったり、外国について考えたりする子供たちがいるんだよ」と、声をかけてもらいました。誰かの心に残ることができているっていいなと思いました。楽しんで頑張りたいと思います。