訓練生日記~2023年度1次隊④ 本多秀之さん ボリビア/体育~

【写真】本多 秀之さん隊次:2023年度1次隊 派遣予定国:ボリビア 職種:体育
本多 秀之さん

人生第二章!

ボリビア隊 個性豊かなメンバーでスペイン語を中心に訓練頑張っています!

2023年度1次隊でボリビアに体育隊員として派遣予定の本多 秀之(ホンダ ヒデユキ)です。

私は民間企業で3歳~12歳の子どもたちに体育とサッカー指導の仕事をしていました。この度会社を退職し、JICA海外協力隊の道に進みました。訓練期間もあっという間に半分が過ぎ、スペイン語の勉強を中心に忙しくも仲間たちと充実した日々を送っています。

応募に至った経緯としては、会社員時代から世界に出て、見識を広げ、幅広い教養を身につけたいという思いがありました。しかし急に仕事をやめ、身一つで世界に飛び出して生活するのは現実的ではなく、悶々とした日々を過ごしていました。他国で自分の得意なことを活かすことはできないか?と様々な情報を探し続けていたところ、JICA海外協力隊を見つけました。社会人経験で培った体育、サッカーの指導経験を活かすことのできるのはここしかない!と思い応募しました。合格の発表がされる前に上司に仕事を辞めることを伝えていたので、もし不合格であれば路頭に迷うところでした。しかし、まだ見ぬ世界を知りたい!見たい!という好奇心と勢い、そして家族や周りの人々のサポートを経てボリビア行きのチケットを掴み取ることができました。

任国では、子どもたちの運動能力の向上のため、身体運動の基礎となるコーディネーショントレーニングの確立と展開を行う予定です。子どもたちが生涯にわたって健康を保持増進し、豊かなスポーツライフを実現できるよう貢献していく所存です。

様々な選択肢があるなか、選んだJICA海外協力隊。人生第二章の始まりです。
今思うことは一日でも早くボリビアに行き、その土地の風土、景色、人との交流を肌で感じたいです。

ボール一つで繋がる世界を体現

アクロバット練習の動画を分析して、お互いに指摘し合いながら改善しています。

バク転の基礎から練習中!

早朝、フリースタイルフットボールの練習中。挑戦したい!という仲間ができて日々技を磨いています。

駒ヶ根訓練所にきて、語学勉強以外に極めたいものが一つあります。それはフリースタイルフットボールというものです。サッカーのリフティングやドリブルといった技術を磨き上げ、パフォーマンスに特化したスポーツです。
4歳からサッカーを始め、大学生の頃に出会ったフリースタイルフットボール。今までに海外のストリートやイベント等で様々なパフォーマンス経験を積んできました。言葉は通じなくともサッカーはどこに行っても人気のスポーツです。南米といえばサッカー。ボリビアでも一番人気のスポーツはサッカーということもあり、フリースタイルフットボールを通したコミュニケーションを積極的に行っていきたいと考えています。ボール一つで様々な人々との繋がりを作っていきたいです。

訓練所での1日の生活は語学の勉強が中心となるため、時間を見つけて練習を行っています。私は、朝6時過ぎから朝食まで朝練を行い、日々技術を磨いています。またフリースタイルフットボールだけではなく、バク転などのアクロバットや筋力トレーニングも仲間と共に行い、任国で活かせるように日々、切磋琢磨しています。

サッカーやフリースタイルフットボールを通じてボリビアの文化に溶け込めたとしても、一つの手段に過ぎません。そこから大事なのは言葉だと考えています。
訓練も中盤に差し掛かってきたところで、スペイン語も段々と難しくなってきました。しかし駒ヶ根訓練所には、同じような志を持った仲間たちがいます。お互いに学び合える環境が整っています。
焦らず、Poco a poco(少しずつ)、着実に言語を習得していきたいと思います。

無事に訓練を修了し、2年間の活動を終えた後は、語学を活かしてスペイン、中南米と日本の架け橋となる通訳業務に就きたいと考えています。