訓練生日記~2023年度1次隊⑥ 鈴木健斗さん パプアニューギニア/野菜栽培~

【写真】鈴木 健斗さん隊次:2023年度1次隊 派遣予定国:パプアニューギニア 職種:野菜栽培
鈴木 健斗さん

一か月経過の様子

体育館で語学の先生と腕相撲!

はじめまして。パプアニューギニア派遣予定の鈴木健斗です。訓練が始まってもう一か月が経ちましたが、規則正しい食事と睡眠を続けて4kg痩せました。課業のない時間は、トレーニングマシンや体育館で運動も行っています。こういった生活のおかげで、訓練所では語学力のみならず健康体も手に入ります。

また、一か月経つと他の訓練生たちの名前や顔を覚えてきました。廊下ですれ違えば挨拶が飛び交い、本隊次全体にも活気が出てきたと思います。これから治安が良いとは言えない場所もある派遣国に行こうとしていますが、そのことを忘れてしまいそうなくらい平和な訓練所の毎日です。

余談ですが、先日、駒ヶ根市内を散歩していた際に財布を落としてしまったのですが、交番に届けてくださった方がおり、捜索から3時間ほどで見つかり命拾いしました。改めてリスクマネジメントの重要性が分かりました。これから、どんな形で駒ヶ根市に感謝を伝えるかを考えている所です。

hello sir

語学クラスTeacher’s birthday!

語学訓練で僕は英語を習っており、さらに現地では英語を用いてピジン語という現地語を習います。英語は他の言語と違って、訓練初めから少し話せる人や読み書き出来る人が多いです。

訓練所に来る前はなんとかなると思っていましたが、英語は自分の活動分野に関連した専門用語を習い、1回40分のプレゼンを3回するなど、隊員活動に向けた準備を本格的に行います。僕の場合、英語で農業を教えるのですが、先日一度土づくりの講義をやってみるとやはり難しかったです。ですが、ここにきて英語に触れる時間が増えたため自然と話せるようになってきたと感じるとともに、僕らのクラスは読み書きに加えて“話す”という所に重点を置いており、話すことで自然と覚えていく事を実感しています。なので語学自習の時間は単語やフレーズを覚えるだけの勉強法に加えて英語で話すという事を徹底してやっています。

熱い思いで農業をする

昨年沖縄での農作業の様子

僕は治安面により現在は男性隊員しか派遣されていない、パプアニューギニアという国で農業指導の活動を行います。大学では主に熱帯・亜熱帯農業を学んでいたのと、農業関連で海外に行きたいなと思っていたため、大学を卒業してすぐに協力隊へ応募しました。留学やワーキングホリデーなどの選択肢もありましたが、僕が協力隊を選択したのは、先進国より開発途上国に行き、農業分野の発展に貢献したかったからです。途上国の生活の基盤となる主産業は農業であることが多いと思うので、そこに何か関われたらなと思い協力隊を志望するようになりました。

大学卒業後、訓練所に来るまでの1年間は沖縄県の離島で農業に携わりました。そこで、熱帯亜熱帯地域の野菜栽培は栽培環境が過酷であることを改めて感じましたが、過酷であるがゆえに策を講ずる、そこに楽しさを感じていました。またその対策を考え、実践していくやり方が、同じ作物でも画一的ではないのです。これは座学だけではわからない、座学を超えた現場力だと僕は感じました。大学時代から座学より現場での実践を重視していたため、いろいろな畑で研修をうけたり、アルバイトをしたりしていたのですが、初めて現場力というものを強く感じました。大学4年間と沖縄の1年で得た経験をフル活用して、派遣国でも頑張りたいと思います!