訓練生日記【¡Yo puedo!】vol.2~2022年度1次隊 服部信哉さん~

【写真】服部 信哉さん隊次:2022年度1次隊 派遣予定国:パナマ 職種:環境教育
服部 信哉さん

生活班について

個性豊かな3班の訓練生と班担当の訓練スタッフ

派遣前訓練ではすべての訓練生が、「生活班」という単位のグループに所属しています。この「生活班」は同一時期に任国へ派遣される訓練生の一体性の向上や人的ネットワークの構築、また生活上での意見・情報交換、取りまとめなどをする目的で訓練生が主体となり運営されています。定期的にミーティングをしたり、時にはみんなでスポーツをしたり、時にはみんなで外出するなどして、和気あいあいと活動しています。

2022年度1次隊では主に同じ国や地域、もしくは言語ごとに生活班が6つにグループ分けされており、私の所属する3班は主に中米のスペイン語圏の国(エルサルバドル、グアテマラ、ドミニカ共和国、ニカラグア、パナマ)に派遣予定の訓練生12名で構成されています。

コロナ禍で制限も多い訓練生活ですが、様々な職種や年代、出身地の候補生から構成される生活班のメンバーからは日々、色々な刺激をもらっています。また私は班長としての役割も担っていますが、役不足な部分も多くあり、前向きで暖かい班メンバーにいつも助けてもらいながら訓練生活を過ごしています。

選択講座~SDGsカードゲーム~

カードに書かれた条件などを元に、プロジェクトの達成を目指します

ゲームが終わった後は他の参加者と意見交換

訓練所では語学訓練や安全対策などの必修講座の他に、平日の課業時間外や休日などに訓練所スタッフや外部講師による「選択講座」が開催されています。今回は私が受講した選択講座の中から特に印象に残っている「SDGsカードゲーム(2030 SDGs)」を簡単にご紹介したいと思います。

講座では「SDGsカードゲーム(2030 SDGs)」の認定ファシリテーターの資格を持つ訓練所スタッフからの簡単なルール説明の後、2人1組のグループに分かれて、与えられたお金と時間のカードを使ってプロジェクト活動を行うことで、最終的にSDGsの目標を達成していくというシンプルなルールのカードゲームに取り組みました。しかし実際にやってみると多様な価値観が障壁となって簡単には目標を達成できなかったり、何も考えず取り組んでいるとSDGsを達成する上で重要な「経済」「環境」「社会」のバランスが崩れてしまったりと、現実世界ともリンクする課題や気付きをゲームや意見交換を通して体感することができました。

「SDGsはなぜ必要なのか?」「SDGsを達成するためにはどんなことが必要なのか?」ということを簡単なゲームを通して体感することができるので、SDGsに関心のある方もない方も是非一度体験してみてください。

外部サイト:一般社団法人 イマココラボ
https://imacocollabo.or.jp/2030sdgs/

訓練所の人気者?

みんなの人気者ラフィ

駒ヶ根訓練所の中庭にはみんなを癒す人気者がいます。それは訓練生ではなく、ボーダーコリーという犬種の犬で名前はラフィと言います。「ラフィ」の名前の由来は、西アフリカのブルキナファソ現地語であるモレ語で、「元気」という意味だそうです。

ラフィは訓練所で飼われているわけではなく、普段は訓練所近くの小林所長宅にいますが、よく一緒に遊びに来てくれます。隊員が派遣される国では狂犬病が蔓延していることも多く、感染症対策の観点からも任国では安易に犬などの動物と触れ合うことはできませんが、訓練所では休憩時間に多くの訓練生を癒すラフィ。ラフィの活躍なくして訓練は修了できないかも・・?

次回はいよいよ最終号!訓練所で行われた自主講座などについて紹介したいと思います。