訓練生日記【¡Yo puedo!】vol.3~2022年度1次隊 服部信哉さん~

【写真】服部 信哉さん隊次:2022年度1次隊 派遣予定国:パナマ 職種:環境教育
服部 信哉さん

自主講座にチャレンジ

慣れない司会にチャレンジ

チーム環境教育

訓練所では語学訓練や必修講座の他に、訓練生自身が講師となり、平日の課業時間外や休日に自主講座と呼ばれる講座を開催することができます。様々なバックグラウンドを持つ人が集まる訓練所では実に多様な自主講座が毎週企画されます。

私も同じ環境教育職種の訓練生2人と一緒に自主講座を企画してみました。その名も「写真×SDGs」。
様々な写真を使ってフォトランゲージを行う参加型ワークショップを企画し、当日は語学の最終試験前にも関わらず、多くの訓練生や訓練所スタッフに参加していただきました。人前で話すということだけではなく、ワークショップの企画運営を一から作り上げていくことは私にとってはあまり経験のないことでしたが、同じ環境教育職種の仲間たちとも協力しながらなんとか無事に作り上げることができました。

派遣される任国でも学校での授業やワークショップなどを行う予定なので、この経験を活かしていきたいと思います。

魔法の言葉

いつも笑顔の語学クラスの先生と仲間たち

訓練所の語学訓練では授業だけでなく、毎週のミニテストや訓練終盤には最終試験があります。そうしてどんどん進む授業やミニテストを受ける度に「本当にやっていけるのだろうか?」と不安になってしまう訓練生も決して少なくありません。(私もその一人です。)

私の日記のタイトルでもあるスペイン語の「¡Yo puedo!」は日本語で直訳すると「私はできる!」という意味になります。語学クラスの先生が不安になる私たちにいつもかけてくれた言葉です。「大丈夫!絶対できるよ!だから心配しないで!」と励ましてくれる先生と私たちの合言葉。
自然と前向きになれるこの魔法の言葉に何度も救われながら、私も最終試験を無事に合格することができました。流暢に話すことができるとはまだまだ言い難いレベルですが、これから派遣される任国でも前向きに努力を続けていきたいと思います。

派遣前訓練修了とこれから

修了式にて、こまかっぱ(駒ヶ根市PRキャラクター)と記念撮影

派遣前訓練ではこの日記には書ききれないぐらいたくさんの思い出ができました。時には共に笑い、時には共に勉強し、時には共に意見をぶつけ合うこともあった訓練所での共同生活は、毎日が本当に刺激的で貴重な時間でした。
北は北海道、南は沖縄まで全国各地から集まった個性溢れる訓練生との共同生活は、日本に居ながらもまさに異文化交流そのもので、私自身も語学の勉強で毎日四苦八苦しながらも訓練生の仲間から多くを学び、また色んな場面で助けていただきました。始まる前は不安でいっぱいでしたが、「本当に参加してよかった」と思えるような充実感が訓練生活にはありました。

訓練生活に限らず、コロナ禍での協力隊はこれまでと違った制限も多いですが、簡単には直接会うことができない状況の中で、逆に国内外で以前よりもオンラインの交流が活発になるなど、良い部分もあります。これからは日本の友人・家族やそれぞれの任国に旅立つ訓練所の仲間達に会えない寂しい気持ちもありますが、2年後にみんなが無事に笑顔で再会できるようにオンラインでも共に励まし合いながら頑張っていきたいと思います。

短い期間でしたが、訓練生からHP上で情報発信をするというこれまでにない提案に賛同いただいた駒ヶ根訓練所広報担当の方々のおかげでこのような記事を書く貴重な経験をすることができました。訓練所スタッフの皆様、そして記事を読んでいただいた皆様、本当にありがとうございました。