モルドバ工科大学で特別講義「産業発展と日本式経営」を開催

2023年3月13日

2023年3月6日、JICAとモルドバ工科大学(Technical University of Moldova:UTM)の共催により特別講義「産業発展と日本式経営」を開催しました。舟橋學 准教授(国際大学国際経営学研究科/JICA国際協力専門員)を講師として迎え、モルドバ工科大学(主に経済工学・経営学部)の学生及び教員を中心に約80名の参加がありました。

冒頭、UTM経済工学・経営学部長Dr. Rafael Ciloci教授から「本特別講義は、第二次世界大戦後の日本の経済発展を牽引した日本式経営を学ぶ事を目的としている。我々が普段学ぶ欧米式経営とは異なる日本式経営から多くを学んで欲しい」と挨拶がありました。続いて舟橋准教授から「日本の産業発展の歴史」および「日本式経営の特徴」について事例を交えつつ講義が行われました。

質疑応答では、特に「日本式イノベーションの特徴」、具体的には、日本の企業文化の根底にある、生産性や製品・サービスの質を高めるカイゼンマインドや、イノベーションを支える従業員間の信頼醸成・情報共有について質問が寄せられ、日本の産業発展への関心の高さが伺われました。講義の総括として、舟橋准教授から「モルドバの経済発展のためのヒントを日本の経験から学んでいただけたら幸い。UTMが総合大学であることを活用し、他学部との交流を図ることにより様々なイノベーションの機会を生むことが可能ではないか」とのメッセージがありました。

最後にCiloci教授より、日本の産業発展および日本式経営に関し具体的な事例を通し学ぶ貴重な機会となったとして、講師を務めた舟橋准教授および本講義を企画したJICAに謝意が示されました。また、参加した学生から「これまで学んだ事のない日本式経営の講義は興味深かった。引き続き関連の知識を吸収する機会があればと思う」との声が聞かれました。

今後もUTMとの協力を継続・深化させると共に、他の有力大学とも協力し、モルドバにおけるJICAチェアの更なる展開を進めていきます。

JICAチェアの詳細についてはこちらをご覧下さい。

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特別講義の説明をするCiloci学部長

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特別講義の様子

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特別講義参加者

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UTM教員、舟橋准教授、JICAウクライナFOのグループ写真

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講義終了後の懇談の様子