所長あいさつ

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JICAモンゴル事務所は、モンゴルが抱える開発課題の改善と、モンゴル社会経済の発展、モンゴル国民の幸福な未来に向けて、モンゴル及び日本の関係者の方々のご支援を得て効果的な協力を実施し、貢献していきます。

モンゴルでは日本の約4倍の面積に320万人超の人口が居住していますが、その約半数が首都に住んでおり、交通渋滞、大気汚染、貧困家庭の増加、学校・教員の不足といった人口の一極集中や近代化に伴う都市問題が顕在化・深刻化しつつあります。また、中国・ロシアといった大国に挟まれた内陸国であり、脆弱な経済インフラ・産業構造、不安定な政治、地域格差、基礎的社会サービスの不足といった国全体の課題もあります。他方で、親日的で日本語学習者も多く、豊かな自然・鉱物資源、若年層の多い人口構成といったプラス要素もあり、更なる発展の可能性を秘めた活力溢れる国だと思います。モンゴルを訪問される方の中でもファンになって帰国される方が多く、嬉しく思っています。

モンゴルにおける経済協力は1977年のゴビ・カシミヤ工場建設に関する無償資金協力に始まりました。その後JICAでは、1984年度に専門家派遣を開始し、1990年のモンゴルの民主化、市場経済化以降に協力を本格化し、1997年1月1日には首都ウランバートルに事務所を開設しています。政治的混乱、経済的苦境の時期に日本が行った支援に対しては、今でも感謝の声を耳にすることが多く、日本に対する厚い信頼を感じています。

現在では、30名を超えるスタッフが、マクロ経済運営、行財政のガバナンス強化、産業の多角化、インフラ整備、環境、保健、教育、障害者支援等多岐にわたる分野で、技術協力、資金協力、民間連携、市民参加協力等の事業に精力的に取り組んでいます。

私たちJICAモンゴル事務所は、これからもモンゴルの人々と共に開発課題解決に向けた取り組みを促進するとともに、一人でも多くの方々にモンゴルの魅力を知っていただけるよう、モンゴルと日本のより一層の関係強化に関わっていきたいと考えています。

2019年5月 JICAモンゴル事務所所長 田村えり子