保健技術プロジェクト「プライマリヘルスケア施設における妊産婦ケアの質改善プロジェクト(略称:PROSMATE)」、第1回合同調整委員会(JCC)を開催

2024.05.13
母子健康手帳を通じた母子保健サービス向上プロジェクト(2017-2022年)の後継案件として出産と新生児ケアを中心とする母子保健サービスの質の改善を図り、対象2州(ウィラ州、ウアンボ州)の施設分娩率の向上を目的に2023年9月よりPROSMATEは始まりました。
2024 年3 月19 日、第1回合同調整委員会(Joint Coordination Committee:以下JCC[1]) が開催されました。
アンゴラ側代表は保健省国家公衆衛生局局長、日本側はプロジェクト専門家チームの他、在アンゴラ日本国大使館特命全権大使、JICA アンゴラ事務所長他が参加しました。
重要な議題として、保健省国家公衆衛生局プライマリヘルスケア部部長とプロジェクト専門家により、PROSMATEの取り組み、達成目標とその評価指標・今後の事業計画が発表され、承認を得ました。
その後専門家チームの各メンバーから、5S-KAIZEN を通じた保健医療施設管理改善、妊産婦ケアのWHO 指針、ブラジルでの妊産婦に寄り添ったケアの実践など、本プロジェクト活動の基盤となる概念が共有されました。
国家公衆衛生局プライマリヘルスケア部部長によるPROSMATEの取り組みに関する発表
専門家チームによる5S-KAIZENに関する発表
WHO ガイドラインに沿った妊産婦ケアの世界的傾向について
ブラジルにおける人間的出産について
閉会挨拶において国家公衆衛生局局長から、「JICA と保健省は母子健康手帳に関わる案件から長年にわたり強力な信頼関係にあり、PROSMATEでもJICA とアンゴラが継続的に協働して妊産婦ケアの質改善に取り組むことは大変意義が深く、国家公衆衛生局はJICA と協力しながら本プロジェクトの推進に尽くす」と強調されました。
なお当日はプロジェクトの対象州となるウィラ州保健局局長、ウアンボ州保健局局長も参加し、州内の保健サービスの改善に向けて技術協力を得られることを喜ばしく思うと同時に今後対象保健医療施設での活動に対し、支援を惜しまず、全面的に協力していく旨の力強い意思を表明しました。
参加者は合計49 名(保健省国家公衆衛生局、ウィラ州市保健局、ウアンボ州市保健局、WHO、UNICEF、UNAIDS、在アンゴラ日本大使館等)の参加がありました。
[1] JCCとは「合同調整委員会(Joint Coordination Committee)」のことで、先方実施機関と案件の進捗確認や軌道修正の必要性等を定期的に協議する場を示します。
国家公衆衛生局局長による閉会挨拶
JCC参加者での集合写真
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