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- 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう
2020.06.30
インフラ整備が進み、創造的な産業が発展しなければ、持続可能な経済に向けて発展することはできません。長期的な経済的利益を確保するために、耐久性のあるインフラ整備と適切に技術を活かし続ける必要があります。 持続可能な開発目標SDG9は、「強靱(レジリエント)なインフラ構築、包摂的かつ持続可能な産業化の促進及びイノベーションの推進を図る」ことを目指しています。
SDG9の達成に向けたプリデシス(Pridesys IT)社のベストプラクティス
SDG9は、自動化の促進と革新的なアイデアの導入により、産業を持続可能なものにすることに重点を置いています。
プリデシス社(Pridesys IT)は、SDG9の目標達成に向けて、企業の運用コストを削減し、利益率を高めるために、様々なソフトウェア開発とIoTサポートを提供しています。同社は、バングラデシュを代表するソフトウェア会社の1つであり、顧客の事業改善のために、安全でダイナミックなオンデマンドアプリケーションシステムと情報管理サービスを提供しています。
現在、89名を超えるソフトウェア開発のITエンジニアが働いています。 同社のビジョンは、国際的に世界をリードするテクノロジーソリューションプロバイダーになることであり、費用対効果が高く、革新的で、結果指向のITソリューションを高度なスキルを持ったITエンジニアとともに顧客に提供することであり、使命は、顧客と長期的な関係を構築することで す。 最先端の技術を駆使した意欲的なITエンジニアチームとともに、顧客の期待を応えるため、卓越したサービスを提供しています。同社の主なサービスは下記の通りです。
1. アプリケーション開発 | カスタマイズ・アプリケーション開発 アプリケーションの移行(リフト)とアプリケーション・モダナイゼーション アプリケーション統合とデータ・リエンジニアリング アプリケーションの管理サポート |
2. エンタープライズリソースプランニング(ERP、企業資源計画) | 人事管理 財務管理 調達・購買管理 資材管理 販売・貿易管理 生産管理 経営形成システム ビジネス・インテリジェンス |
3. モバイルアプリの開発 | Androidアプリの開発 IOSアプリ開発 クロスプラットフォームアプリの開発 カスタムアプリ開発 |
4. 工場のインダストリー4.0への移行 | 人工知能 機械学習 ディープラーニング モノのインターネット(IoT) クラウドコンピューティング |
5. ホームページ・Eコマースサイトの開発 | 設計、開発 バックオフィスとのウェブサイトの統合 カスタマーエクスペリエンスのパーソナライズ マーケティングオートメーション Advancedデータ分析 |
6. トレーニングとコンサルティング | 業務改善コンサルティング クラウドコンピュータサービス 製品開発・管理 エンタープライズ・アーキテクチャ(EA)コンサルタント |
7. デジタルマーケティング | 検索エンジン最適化(SEO) クリエイティブ・デザイン CGIアニメーション 産業用ウェブデザイン |
エンタープライズリソースプランニング(ERP、企業資源計画)
同社のサービスの中で最も有名なものの一つに、様々な業界向けのERPのソフトウェア開発があります。ERPソフトウェアは、ビジネスプロセス自動化のためのサービスで、 人工知能(AI)の技術を駆使し、受注、操作、財務記録など、ビジネスで必要な処理を統合したソフトウェアの活用によって実現します。ERPの最終的な目標は、自動化された製造管理、流通管理、財務管理、報告書、 分析結果によって、ビジネス環境を改善し、最大限の利益を得ることにあります。同社は、下記の業界向けにERPソリューションを提供してきました。
- 縫製
- 産業
- 繊維産業
- アパレル産業
- 洗濯工場
- 刺繡・印刷産業
- 電気通信産業
- 保険会社
- ヘルスケアサービス
- 金融機関
- コンサルタント企業
- 商社
- 靴・履物産業
- 公的機関
プリデシス社のITエンジニアチームとITイベントへの参加
インダストリー4.0の紹介
プリデシス社は、バングラデシュで初めてインダストリー4.0の概念を導入しようとしている企業です。インダストリー4.0は、相互接続性、自動化、機械学習、リアルタイムデータに重点を置いた新しいプロセスを指し、IoTの産業拡張(IIoT:Industrial Internet of Things)やスマート工場とも呼ばれています。スマートデジタルテクノロジー、機械学習、ビッグデータを物理的な生産・運営と融合させて、より包括的で統合性の高い技術を提供し、生産とサプライチェーン管理に焦点を当てた企業向けのエコシステムです。
プリデシス社のビジネスモデル
同社は現在、B2Bモデルで事業展開しており、2つのチャネルで注文を受け取ります。1つは直接アプローチ、もう1つは競争入札です。直接アプローチの場合、会社のマーケティング担当者は、ERPソリューション導入の潜在的な業界にアプローチし、交渉時に作業指示を確認します。または、意欲的な企業の経営者や工場長から見積もりを依頼されることもあります。その他に、作業指示を出すために競争入札で受託する場合もあります。
作業指示を受け取ると、ソフトウェア開発担当者が事業所を実際に訪問し、顧客の慣行と要件を把握し、現地視察の結果をもとに、有能なソフトウェアを開発し、納品チームに引き渡します。配信チームは、必要なサーバー、制御室、監視室などを含む、サイト内の必要なソフトウェアを開発します。新しく開発されたソフトウェアがシステムにインストールされ、アフターサービス部門の管轄へと引き渡されます。同社のサポートチームは、保証期間中や顧客企業がソフトウェアの操作のための自社IT管理チームを設置するまで、顧客に対してアフターサービスを提供します。サポートチームは、保証期間中、ソフトウェアを操作するために、顧客企業の従業員にトレーニングも実施しています。同社のERPシステムは、工場のさまざまな運用部門からのデータ入力が必要であり、いずれかの部門がデータ入力に失敗すると、ソフトウェア全体のシステム異常を引き起こします。そのため、ERPの全体的なプロセスを監督する担当者を任命し、いずれかの部門でデータ入力に失敗した場合、トラブルシューティングを行い、データ入力とERPの操作を回復させる役割を担います。
日本企業との連携について
日本は技術革新が進んでいるため、同社は日本企業との連携に非常に積極的です。同社が期待する日本からの協力は下記の通りです。
- 日本のIT企業からの技術支援
- 日系企業との連携による国際市場の開拓
- 日本のIT企業との連携による最新のIT事業アイデアの実装
- 日本の財政的・技術的支援によるITハブの設立
- 「デジタルバングラデシュ」というバングラデシュ政府の政策は、あらゆるサービスと業界向けに自動化とデジタルプラットフォームを推進してきました。さまざまな政府機関がすでにデジタルプラットフォームに「ワンストップサービスセンター」を導入しており、他の機関も導入を計画しています。しかし、バングラデシュ企業がこれらすべてのスコープを適切に管理することは困難です。そのため、日本のIT企業は同社と協力してバングラデシュ市場を獲得する可能性が十分にあります。
以上
※本記事は、掲載企業の一切について保証するものではありません。ご了承ください。
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