ブータン王国への海外協力隊派遣35周年記念式典へのブータン国王のご参加

2023年がブータン王国への海外協力隊派遣35周年にあたることを記念してJICAブータン事務所は、10月27日(金)にブータン・日本両国関係者を招いた式典を開催しました。ブータンに派遣中の海外協力隊員28名が参加する中、ブータン王国からはジグメ・ケサル・ナムゲル・ワンチュク国王陛下、ロテ・ツェリン首相の他4名の閣僚、3事務次官、6県知事、1市長が列席。鈴木浩在インド対ブータン大使、中村俊之JICA理事長特別補佐の臨席を含め約140名の来賓が一堂に会し、対ブータン海外協力隊派遣の歴史と成果を振り返る機会となりました。

2015年、海外協力隊50周年の折、JICAは国王陛下より祝辞をいただいており、10月27日の式典では、国王陛下直筆の署名入りの祝辞が飾られ、中村JICA理事長特別補佐から国王陛下に感謝の意を表明しました。

式典では、JICA理事長特別補佐、日本大使の挨拶に続き、国王陛下が日本と海外協力隊への思いをお話しされました。国王陛下は、皇太子として初めて公の場で演説されたのは、13歳のときティンプーで行われたJICAのイベントであったこと、その際、国王陛下は日本文化やブータンでのJICA及び海外協力隊の活動の多くを紹介されたと感慨深く述べられました。それ以来、国王陛下は常に日本人に対して親近感と愛情を感じておられます。国王陛下は、ブータンでの海外協力隊員の働きに感謝の意を表し、日本国民の特徴である強さと誠実さに賞賛の意を表明された。

国王陛下はJICAブータン事務所による写真パネルを使った事業の歴史・成果に係る説明に耳を傾けられた後、ブータン海外協力隊の紹介及びJICA理事長のメッセージを含むビデオ、活動中隊員を代表したプレゼンテーション（浅田瑠璃隊員、岩佐幹生隊員）を鑑賞されました。
集合写真撮影の際、国王陛下は28名の隊員全員に直接お声をかけられました。

プログラム後半では、ブータン人柔道家による柔道パフォーマンス（福井勇貴隊員指導）、約10名の隊員によるソーラン節のパフォーマンス（花里さくら隊員他）が披露されました。

動画：【Bhutan】35th Anniversary of JOCV in 2023 - YouTube