2023年9月28日から10月2日にかけて、「中南米日系社会との連携調査団」として沖縄県の企業8社がボリビアのサンタクルス県を訪問しました。2021年から始めた「ふたつの沖縄（ボリビアのオキナワ移住地と沖縄県）」の経済交流の推進を図るオキナワto沖縄プロジェクト始動後、沖縄県では海外の県系社会とのビジネス連携の機運が高まっており、今回は現地企業も含めた具体的なビジネスチャンスを求めての来訪でした。

ちょうどボリビア最大の国際見本市（FEXPO CRUZ）開催期間と重なったため、サンタクルス商工会議所（CAINCO）主催の国際ビジネス商談会などを通じて多くの現地企業と商談する機会を持ちました。さらに、建築・環境・食品など業種ごと、また、個別による企業訪問も複数行いました。

最終日にはオキナワ移住地を訪れ、コロニア沖縄農牧総合共同組合（CAICO）の製粉・製麺工場を視察、また、オキナワ日本ボリビア協会も訪問し、ビジネスの展開も含めた今後のさらなる「二つの沖縄」のつながりについて議論を深めました。

また、今回は参加企業8社それぞれに通訳兼任のアシスタントとしてボリビア日系青年が同行し、商談や視察・訪問時のサポートをしました。青年達の協力のおかげで非常に有意義な滞在となったと調査団の皆さんから高い評価をいただきました。若い世代の就職先が限られているというボリビア社会の現状をうけ、こうした優秀な日系の人材の育成支援にも協力していきたいという声が調査団より上がりました。

今回の訪問をきっかけに、ボリビア現地企業、移住地関係者らと沖縄県企業との新たな連携、活動が生まれることが期待されます。