デジタル技術(DX)を活用した国内避難民登録

2023.12.11

ブルキナファソでは、国内・周辺諸国の治安悪化に伴い、居住地を離れた生活を余儀なくされている国内避難民が増加しており、その数は、2023年3月末時点で、当国人口の約10%にあたる200万人以上に達しています。そのため、増加する国内避難民の登録・受入に遅延が生じており、さらに、国内避難民の重複登録や未登録等も多数発生し、正確な実態が把握できなくなっています。

このような状況のもと、JICAとブルキナファソの国家緊急支援・再建評議会(CONASUR)は国内避難民支援に向けた取り組みの強化に向け、デジタル技術(DX)を活用した国内避難民登録・データの利活用・発信の方法を検討するためのプロジェクト「国内避難民登録支援に関する情報収集・確認調査」(以下、「本調査」)を2023年1月より実施しています。

2023年11月6日~11日にかけて、本調査を通じて開発したアプリケーションを使用し、デジタル技術を活用した国内避難民登録のテストを実施し、総計約300世帯・1200名を登録することができました。

国内避難民登録テストの様子

国内避難民登録テストの様子

国内避難民登録テストの様子

国内避難民登録テストの様子

また、12月1日には、本調査を通じて開発した国内避難民のデータの利活用・発信のためのアプリケーションを説明するセミナーを開催しました。このセミナーにはブルキナファソ政府関係者、国際機関等の実務者約40名が参加し、参加者自身が実際にアプリケーションを操作し、機能を確認・体験することができました。

現状の国内避難民登録書類

現状の国内避難民登録書類

セミナーの様子

セミナーの様子

今後もJICAは、デジタル技術の活用を通じてCONASURが取り組む国内避難民登録、データの利活用・発信に協力します。

デジタル技術を活用した国内避難民登録・データの利活用・発信フロー

デジタル技術を活用した国内避難民登録・データの利活用・発信フロー

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