JICAブルキナファソ支所のホームページへようこそ。
ブルキナファソはサハラ砂漠の南、サヘルと呼ばれる地域に位置する内陸国です。西アフリカの6か国をつなぐ結節点として、古くからサハラ交易で栄えた歴史ある国です。また、西アフリカ経済通貨同盟(UEMOA)の本部所在地でもあり、地域経済統合の推進において重要な役割を担っています。国名の「ブルキナファソ」は、「高潔な人々の国」を意味します。異なる現地の言語に由来する言葉を組み合わせたこの国名には、多様な民族や文化を持つ人々の結束を大切にする思いが表れています。人々は勤勉で穏やか、秩序や礼節を重んじる国民性を有しており、豊かな文化と伝統を受け継ぐ魅力的な国です。
国連開発計画(UNDP)が毎年公表する人間開発指標において、ブルキナファソは全世界約190か国の中で開発が最も遅れている国の一つとされています。この背景には、少ない降水量やたびたび訪れる干ばつなど必ずしも農業に向いているとは言えない厳しい気象条件に加え、近年の治安情勢による人々の生計や経済活動への影響が挙げられます。避難を余儀なくされている人々や受入れコミュニティへの支援も重要となっています。こうした人々の生活環境改善や地域社会の回復を後押しするためにも、「平和と安定」の強化が重要です。
このような状況においてJICAは、ブルキナファソを含むサヘル地域の安定化に向け、これまで展開してきた3つの分野での協力を継続するとともに、「平和と安定」の強化に向けた支援に注力していきます。
1.農業開発
農業・牧畜は、国民の6割以上が従事する基幹産業です。不安定な降雨や気候変動などの厳しい自然条件の下、生産性の向上や農家所得の向上、農業を通じた栄養改善に取り組みます。また、農産品の付加価値化を通じた経済活性化を目指します。
2.教育の質の向上
ブルキナファソでは人口増加が続いており、基礎教育、とりわけ初等・中等教育へのアクセスの拡大と教育の質の向上が重要となっています。学習環境の改善や教育関係者の能力向上を支援するとともに、学校と地域社会の連携強化を通じて、子どもたちの学びを地域全体で支える取組を後押しします。
3.域内経済統合の促進
内陸国であるブルキナファソにとって、物流やエネルギー分野における周辺国との経済的な結びつきは、持続的な発展の鍵となります。運輸交通やエネルギーを始めとする広域インフラは経済開発を支える基盤であり、近隣諸国との連携を図りながら整備を進めていきます。
4.平和と安定
国内避難民や脆弱な立場に置かれた方への支援を、中央政府、地方政府、そして国際機関との連携のもとで推進し、国民が安心して暮らせる社会づくりを後押しします。
日本は、戦後の荒廃を乗り越え、発展を遂げた数少ない国の一つです。JICAは、この経験を活かしながら、ブルキナファソが直面する課題への取組に寄り添い、同国および地域の発展、さらには国際社会の平和に貢献していきたいと考えています。
JICAブルキナファソ支所長
森谷 裕司