チリの大規模森林火災に対する緊急援助物資の供与について
2023.02.10
日本政府は2月10日、チリ共和国政府の要請を受け、同国中南部での大規模森林火災に対し、人道的見地と両国の友好関係に鑑み、被災された方々や消火活動を行っている消防隊員を支援するための緊急援助物資の供与を決定しました。この決定に基づき、JICAチリ支所は、特に被害が大きいニュブレ州、ビオビオ州、ラ・アラウカニア州への消火活動用物資と被災者向け支援物資について、現地調達手続きを開始しました。
チリでは、2月1日以降、急速に森林火災が拡大し、チリ時間2月9日現在、チリ中南部で36万ヘクタールを超える森林火災が数十か所で発生しており、死者24名、被災者5,577名、全壊家屋1,266軒などの被害が出ています。同日、チリ政府は治安維持と消火活動の迅速化のために特にリスクの高い28地方自治体に夜間外出禁止の非常事態令を発出しました。チリ政府は国際的な支援も受けながら消火活動を進めていますが、このところの異常高温と乾燥が続いていることから、今後の状況次第では3月初めまで緊急事態が継続することが懸念されています。
今回の緊急援助物資により、同国の森林火災が少しでも早く沈静化することが期待されます。
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