産業化の促進と人材育成にかかる日本の知見を共有:コートジボワールのさらなる経済発展に向けて(岡山商科大学・三谷特任教授の招へいによる JICAチェア公開講座の開催)
2024.03.12
イベント名:公開講座「産業化の促進と労働生産性の向上-コートジボワールの経済発展への道筋」
日時:2024年2月22日(木)午前
場所:フェリックス・ウフェ・ボワニ大学(コートジボワール最大都市アビジャン)
主催者:同大学およびJICAコートジボワール事務所
参加者:省庁関係者、民間企業関係者や研究者・学生等の約200名(開会式には経済・計画・開発省カバ大臣、フェリックス・ウフェ・ボワニ大学バロ学長、在コートジボワール日本国大使館一方井大使が参加)
内容:
開会式において、カバ大臣からは、コートジボワールの一次産品を中心とした経済発展の歴史、産業化の促進およびそのための人材育成の必要性、そして人的資本開発にかかるコートジボワール政府の取り組みが触れられると同時に、日本の経験に関心を持っていることが述べられました。
三谷特任教授からは、資源を持たない日本にとって、人材育成は経済発展のための鍵であったこと、背景として江戸時代より高い識字率を達成していたこと、そして、企業内の人材育成システム(On the Job Training)および透明性の高い評価システムを通じ技術者を長期的に育成できたことなど、日本の人材育成に関する経験が共有されました。
参加者からは、コートジボワールにおける現状と日本の経験とを照らし合わせ、どういった分野の教育に投資すべきか等、多くの質問が出され、活発な意見交換が行われました。
その他、2024年2月20日(火)から23日(金)の日程で以下を実施:
今回の取り組みは、昨年、フェリックス・ウフェ・ボワニ大学内に設置された日本語教育・日本研究振興センター(JAPAN CORNER)初の学術的な活動として、両国間の関係強化に大きく寄与しています。同コーナーの代表であるアウレ・アルバン教授は、国費留学生として神戸大学の博士課程に在籍していた際、三谷特任教授に指導を受けており、今回の三谷特任教授の招へいにも深くかかわっていただきました。
コートジボワールはアフリカの中でも日本語学習者が多い国として知られており、両国間の学術的な交流の深化が期待されます。JICAは今後とも、日本の知見をコートジボワールの経済発展に活かすことができるよう、積極的に貢献していく予定です。
集合写真(最前列左から三谷特任教授、一方井大使、経済・計画・開発大臣、大学学長、JICA若林所長)
三谷特任教授による講演
講演を聞く参加者
経済・計画・開発省との意見交換
フェリックス・ウフェ・ボワニ国立ポリテクニック研究所での講義
講義後、学生とともに
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