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トーゴ共和国大統領出席の元、バイパス建設事業の起工式が行われました!

2025.01.24

2025年1月17日トーゴ共和国第三の都市ソコデ市にて、JICAの無償資金協力「ソコデ市バイパス道路建設計画」の起工式が行われました、式典には、トーゴ側からフォール・エソジンナ・ニャシンベ大統領、首相および主要な閣僚らが出席しました。日本側からはJICAコートジボワール事務所長、在トーゴ日本国大使館代表、施工監理を担当する片平エンジニアリング、工事を担当する大日本土木株式会社らが出席しました。ソコデ市民も含め、2,000人以上の出席者のもと式典は盛大に行われました。

本事業は、国道1号線と17号線の分岐点があるソコデ市街地を迂回するバイパス建設により、市街地の渋滞発生の回避及び交通安全の強化を図り、これをもってトーゴ回廊全体の効率化並びにトーゴ北部及び周辺国への交通・物流の円滑化を目指します。バイパス道路は国道 1 号接続部から国道 17 号接続部までの約12.7Kmとなり、国道 17 号接続部から国道1号線の3.3Kmはトーゴ側にて工事が実施されバイパスが完成することとなります。

トーゴ共和国への二国間協力額としては最大の39.39億円の贈与案件であり、2023年11月にトーゴ共和国政府とJICAの間で贈与契約が締結されました。

JICAコートジボワール事務所長は、在コートジボワール日本大使に代わりトーゴ当局に感謝の意を表し、昨年8月のTICAD(アフリカ開発会議)の閣僚会議において、地域ハブとしてのトーゴの政治・社会的安定が西アフリカ地域の平和と繁栄に寄与する点を両国間で認識したことを伝えました。また本事業が域内の物流円滑化に貢献し、トーゴだけでなく西アフリカ全体の経済成長に貢献する点を述べ、さらに本事業により国道1号線上の交通事故が30%減少され地元の人々の安全性が強化されることを伝えました。本事業は、2018年にJICAによって策定された域内の開発計画である「西アフリカ成長リング マスタープラン」の優先プロジェクトであり、アフリカ連合の「インフラ開発プログラム(PIDA)」や「アフリカ大陸自由貿易地域(AFCFTA)」など大陸レベルのイニシアチブに貢献する案件でもあります。

トーゴ側からは、公共事業・インフラ省大臣の代理として、地方道路大臣がスピーチを行い、域内の物流ハブを目指すトーゴ側は、本事業が戦略的に重要案件であることを強調しました。特に、現在実施中であるソコデ市周辺のインフラ事業である、国道1号線・14号線・17号線の改修事業と本事業との相乗効果への期待が述べられました。

最後に、大統領による工事看板の除幕と土の掘削が行われ、本工事の正式な開始がトーゴ側によって示されました。本事業は2026年9月末に完工予定です。

コートジボワール事務所若林所長(左)とフォール・エソジンナ・ニャシンベ大統領(右)

ニャシンベ大統領および政府関係者

スピーチを行うコートジボワール事務所若林所長

公共事業・インフラ大臣に代わりスピーチを行うチェデ・イッサ地方開発・地方道路大臣

多くのソコデ住民参加も式典に参加、伝統的ダンスも披露

赤線にてバイパス建設予定地が示されたプロジェクト説明図

ニャシンベ大統領による工事看板の除幕

ニャシンベ大統領による土の掘削

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