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JICAは2012年の内戦終結以降、コートジボワールの社会復興と安定のために社会統合や警察官の能力強化、地方行政官と地域住民の信頼醸成など、人間の安全保障に資する協力に取り組んでまいりました。先般、日本の学生と過去プロジェクトを実施したサイトを訪問しましたが、当時の銃弾の跡が小学校に残っているものの、対話を通じ憎しみ合っていた人々の間に信頼と笑顔が戻ってきた様子にこの国の未来を感じることができました。
最近では、これらの協力に加え、コートジボワールの持続的な経済発展を支えるためのインフラ整備、農業、水産等の産業振興等にも取り組んでいます。例えば、2023年にはCHUココディ大学病院母子保健棟、2024年には日コ友好交差点が完成、3560億FCFAの円借款や1690億FCFAの無償資金協力を通じ、域内経済のハブであるコートジボワールの経済発展に尽くしています。好調な経済成長、市場の安定性等から日本企業の関心も年々高まっており、JICAもABEイニシアティブなどの事業を通じ、コートジボワールと日本の民間企業を繋ぐカタリストとして民間企業の進出を後押ししていく所存です。
他方、我々の協力はただ物を渡すだけでなく、コートジボワールの皆さんと共に考えながら、コートジボワールの状況に合わせた協力を行っています。JICAは2022年までに、13659人ものコートジボワール人を日本に派遣し、多くを学んできていただいているほか、920億FCFAもの技術協力を通じ稲作など日本の技術や経験を共有してきています。今後は域内の経済発展や平和と安定など、広域の課題に対し協力を進めていくだけでなく、DXや気候変動など、新たなイシューにも取り組んでいく所存です。そして、我々は常に皆さんの隣で手を取り支え合い、信頼によって世界を繋いで参ります。
JICAコートジボワール事務所長
若林基治
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