- トップページ
- 海外での取り組み
- コンゴ民主共和国
- 代表的なプロジェクト
- キンシャサ市ポワ・ルー通り補修及び改修計画
コンゴ民主共和国(以下、コンゴ民)においては、長年の内戦の間、道路の維持管理が行われず老朽化が顕著である。また、1年のうち9ヵ月が激しい雨を伴う雨期であり、この期間に道路の傷みは急速に進行する。近年の経済成長に伴い交通量が増加する中、このような道路状況は深刻な渋滞を引き起こし、首都機能を低下させるとともに、経済活動の妨げとなっている。コンゴ民政府は、経済成長の促進のためにも、運輸・交通インフラの改善を優先課題に挙げている
ポワ・ルー通りは、空港と市内を結ぶ連絡道路であり、また、コンゴ民の東西を結ぶ幹線道路、さらに沿道に位置する運輸業、製造業のための産業道路という重要な役割を担っている。しかし、工事開始前は、非常に痛みが激しく、損傷個所を避けて蛇行する車により、交通が麻痺する状態にあった。このような状況に対処すべく、本プロジェクトは、日本政府による無償資金協力に加え、先方政府による資金負担により、かつて2車線であった道路を4車線に拡幅の上、補修及び改修を行っている。
同工事の実施においては、改修された道路が高品質である点、また、工事による交通渋滞を最小限にすべく、警察の配置や迂回路の設置といった日本の工事のやり方に対して、コンゴ民市民から高い評価を受けており、他州の道路関係機関職員が視察や研修のために現場を訪れるなど、コンゴ民の道路工事技術向上にも寄与している。
- 【スキーム】
- 無償資金協力
- 【実施期間】
- 2009年11月30日〜2013年6月30日(第一次)
- 2010年5月18日〜2015年12月31日(第二次)
- 【実施地域】
- キンシャサ
- 【実施機関】
- 国土整備・都市・住宅・インフラ・公共事業・復興省 インフラユニット
工事前:道路状態が悪い2車線道路による渋滞
4車線に生まれ変わった道路
高い評価を得ている日本式の工事の一例:迂回路の設置
scroll