ディリ大学と共同で歯科保健の教育媒体を作成
2026.01.08
2026.01.08
歯科衛生士 織田 千恵(2023年2次隊)
私は2025年10月まで、東ティモールの首都にあるディリ大学で、JICA海外協力隊の歯科衛生士隊員として活動していました。教員に不足している物を確認したところ、指導で使用する新しい媒体がほしいという意見があがりました。そこで、教員や学生にも協力を仰ぎ、新しいポスター作成をすることにしました。まず、日本の歯科教育現場で培った知識や技術をもとに、現地の歯科保健指導にそう内容と関連のイラストを1か月半かけて作成し、教員の空き時間を見つけてテトゥン語や指導内容を修正してもらいました。また、自分が活動を終えてもディリ大学で活用できる媒体を作ることを目標にしました。
つづいて、大学ではパソコン、プロジェクターを活用して講義をおこなっているため、映像を活用した教育媒体の製作を試みました。
新しい媒体のお披露目は、栄養士隊員の所属する学校から歯磨き指導の依頼があった、幼稚園児と保護者を対象としたイベントにしました。イベントでのお披露目に備えて、教員にも私の講義に入ってもらい、学生が実施する歯科保健指導の練習も一緒におこないました。そのおかげか、私が不在の際にも教員が熱心に指導してくれている姿を見て、前向きに取り組んでくれていることがわかりました。学生が講義を欠席する、練習してこないなど問題はありましたが、学生には丁寧に助言し指導をしました。
当日は映像を見せながら学生が劇をおこない、物語を進めました。学生は一生懸命演じたことで、幼稚園児や保護者にも指導が伝わり、楽しそうに話を聞いてくれました。その後は、歯科健診と実際に歯ブラシと歯磨き粉を使い歯磨き指導をおこないました。保護者のアンケート結果や幼稚園の先生のお話から、園児や保護者に満足のいく指導が提供できたことが分かりました。
その後、会場によっては映像媒体が使えないこともあるため、紙芝居での媒体も作成しました。教員と共に作成した媒体は、大学内では附属の診療所や教室にも掲示し、患者や在学生にも見てもらえるようにしました。
私は活動を終える前に、教員に質問しました。「新しい媒体を活用し、歯科健診、実際に歯磨きをして正しい方法を指導する日本の教育手法を、今後も大学の歯科保健指導で活用できそうですか?」教員は、「もちろん、今後も活用するよ。」と言ってくれました。
私はボランティア活動を終えましたが、先日ディリ大学のFacebookで学生が媒体を活用して指導している写真を見た瞬間、目標は達成できたと感じました。現在も教員が努力して下さっていることがわかり嬉しく思います。
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