明けない夜はない

JICA海外協力隊派遣50周年おめでとうございます。
私は2018年8月から2021年11月までエチオピアに滞在していました。その間、ボランティア班でNGOへの協力隊派遣に努めました。というのも、これまでは法律上、エチオピア省庁がNGOに対して隊員の派遣を要請することができず、50年前にエチオピアへの隊員派遣が始まってからずっと派遣先は政府機関のみでした。しかし幸いなことに、2019年に施工された新しい法律により、NGOへの派遣が可能になりました。 そこで私たちはNGOを管轄している女性青年省との交渉を開始しました。何度も大臣を訪問して話し合いを重ね、最終的に大臣から隊員派遣が承認されたことで、エチオピアで初となるNGOへの隊員派遣が動き出しました。その時はNGOから6件の要請があり、日本での選考の結果、嬉しいことに4、5人のボランティアが確保されました。

しかし2020年3月にCOVID19の影響により、残念ながら隊員派遣は中断せざるを得なくなりました。エチオピアにいた隊員は全員日本に退避し、新規募集は全てキャンセルされました。追い打ちをかけるように2020年11月にティグライ地方で紛争が始まり、その時はエチオピアへの隊員派遣再開を諦めかけました。

しかし、2022年にエチオピアへの隊員再派遣が決まりました！そして今年はエチオピアへの協力隊派遣50周年の節目の年でもあります。‘Through every dark night, there’s a bright day.’ この言葉を思い出しました。

エチオピアの平和と、COVID19以前のように隊員が増えますように。

ありがとうございました。

追記
2023年7月にコロナ禍以降初めてとなる協力隊員がエチオピアへ派遣される予定で、これは同時に伊佐治ボランティア調整員が尽力したNGOへの初めての隊員派遣となる。