jica 独立行政法人 国際協力機構 jica 独立行政法人 国際協力機構

NGOネットワーキングイベントを開催 ~日本・インドネシア両国のNGO約75団体が交流し、 各団体の活動についての情報交換を実施~

2025.02.27

2025年2月27日、ジャカルタのアクマニホテルにおいて、JICAインドネシア事務所は、インドネシアに拠点のある日本のNGOと、インドネシアのNGOの交流の機会創出を目的として、「NGOネットワーキングイベント」を開催しました。本イベントには、日本のNGO約4団体、インドネシアのNGO約71団体が出席し、約79名が参加しました。JICAからはインドネシア事務所NGOデスク担当の次長である佐藤哲が出席しました。

このイベントは、JICAインドネシア事務所の一部署である「JICA NGOデスク」が実施したものです。JICA NGOデスクは、日本とインドネシアの非政府組織(NGO)や非営利組織(NPO)と良好な関係を築き、育むことで、両者間の協力を促進することを目的として設置されており、草の根レベルの協力におけるJICAインドネシアの「窓口」としての役割を担っています。今回のイベントは、両国NGOの交流、各団体の取り組みに関する情報交換と理解促進を目的に開催されました。

イベントでは、JICA NGOデスクが、JICA草の根技術協力事業について、概要を紹介しました。その後、日本のNGOである「⼀般社団法⼈インドネシア教育振興会(IEPF)」が、草の根技術協力事業を活用し、タンゲラン市等のインドネシアで取り組んでいる環境教育について、活動紹介しました(以下、案件基礎情報①参照)。また、インドネシアのNGOであるアイシア(Aisyiyah)も同じく活動紹介を行いました。アイシアは、2024年7月まで一般社団法人コペルニク・ジャパンがジョグジャカルタで行っていた草の根技術協力事業で、そのカウンターパートとして、コペルニク・ジャパンと共に現地の女性零細起業家の生計向上支援に取り組んでおり、それを含む自団体の女性起業家支援活動を紹介しました(以下、案件基礎情報②参照)。加えて、両団体によるパネルディスカッションも実施しました。

JICAインドネシア事務所の佐藤は、「このネットワーキングイベントの目的は、日本とインドネシアのNGOがネットワークを構築し、協力の可能性を探るためのプラットフォームを作ることです。我々は、このイベントが各NGOの関係をより強固にし、多くの分野の課題解決により貢献できる仕組みづくりを促進する上で貴重な機会になると信じています。」と述べました。

参加したインドネシアのNGO団体“Delterra”のファラ氏(Ms. Fara)は、「NGOに焦点を当てたイベントはめったにないので、このイベントはとても良い取り組みだと思います。JICAがこのイベントを継続することで、インドネシアにおけるNGOイベントのための協力の可能性が広がることを願っています。」と述べました。

また、同じく参加したインドネシアのNGO“Yayasan Pita Kuning”のラニ氏(Ms. Lani)は、イベント終了後、「このイベントは、私たちに貴重な知見とネットワークを広げる素晴らしい機会を与えてくれました。このようなイベントが継続され、有意義で持続可能な国境を越えた協力関係が育まれることを心から願っています。」と述べました。

JICA草の根技術協力事業は、国際協力の意思のある日本のNGO/CSO、その他民間の団体、地方公共団体または大学が、開発途上国の住民を対象として、現地のNGOや公的機関、大学等をカウンターパートとして連携し、その地域の経済及び社会の開発または復興に協力することを目的として自己の利益に関わりなく行う国際協力活動です。

イベント参加者との集合写真

パネルディスカッションの様子

日本とインドネシア、両国のNGOが交流する様子

案件基礎情報①

国名

インドネシア国

案件名

離島でのデジタル教材と日本式授業研究を活用した SDGs 環境教育支援プロジェクト

実施期間

2021 年 9 月~2025 年 8 月(4 年)

提案団体

一般社団法人インドネシア教育振興会(IEPF)

カウンターパート

教育法人セマラック(Yayasan Semarak)

対象地域

バンテン州南タンゲラン市、バリ州タバナン県、東ヌサ・トゥンガラ州西マンガライ県およびクパン市

事業内容

2014年より提案団体が行っている環境教育の取組みの中で確立した南タンゲラン環境教育モデルを応用し、デジタル教材開発や日本式授業研究の導入などを行う。これによって、対象地域における環境教育の授業の質向上を目指す。

案件基礎情報②

国名

インドネシア国

案件名

オンラインビジネスに関する技術協力を通じた女性支援団体の能力開発及び女性零細起業家の生計向上支援

実施期間

2021 年 8 月~2024 年 7 月(3 年)

提案団体

一般社団法人コペルニク・ジャパン

カウンターパート

アイシア(民間女性支援団体、Aisyiyah)

対象地域

ジョグジャカルタ特別州

事業内容

従来の販売方法は仲買人が仲介するため利益が低い上、新型コロナウイルス拡大により対面での販売が制限されているため、収入維持・向上のため、オンラインビジネスの重要性が高まっている。しかし、女性零細起業家にはオンラインビジネス立ち上げ、活用の知識・経験が不足しているため、基礎的なビジネススキルを含めた技術支援を行う。

本件に関するインドネシア国内問合わせ先

本事業について
JICAインドネシア事務所担当 坂
TEL: +62-811-8125-9942
E-mail:Saka.Yosuke3@jica.go.jp

広報について
JICA Indonesia事務所広報担当 プトリ
TEL: +62-21-5795-2112 (ex.222)
E-mail:putrisiahaan.in@jica.go.jp

\SNSでシェア!/

  • X (Twitter)
  • linkedIn
一覧ページへ