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ASEAN-JICAフードバリューチェーン開発支援プロジェクト: ASEAN GAPの普及・広報分野に係るセミナーを実施しました

#2 飢餓をゼロに
SDGs

2024.07.01

ASEAN-JICAフードバリューチェーン開発支援プロジェクト:ASEAN GAPの普及・広報分野に係るセミナーを実施しました

2024年1月から3年の予定で開始されたASEAN共同体と実施する技術協力プロジェクトである、「ASEAN-JICAフードバリューチェーン開発支援プロジェクト(AJFVC)」では、6月19日から21日までジャカルタのARTOTEL Gelora Senayanにて、ASEAN加盟国のGAP専門家を招き、ASEAN GAPの普及・広報に資するための第1回国際セミナーを開催しました。本セミナーにはASEAN事務局(ASEC)から分野別開発局のKanchana Wanichkorn 局長の臨席を得、また国際協力機構(JICA)を代表して岡村健司インドネシア事務所次長は、「本プロジェクトは、日本政府が推進する「みどり協力プラン」とも密接に連携し、ASEAN域内の食料事情をより強固かつ持続可能なものとするための一助となるべく協力を推進していきます」と述べました。

同プロジェクトは、 (i) 農業生産工程管理(GAP)、(ii)衛生植物検疫措置(SPS)、(iii)適正養殖規範(GAqP)、(iv)官民パートナーシップ(PPP)の4つの柱から構成されており、本セミナーは(i)GAPを対象とするものです。
ASEAN GAPは、生鮮果物・野菜の生産、収穫、ポストハーベスト処理に関連するリスクや危険を防止あるいは最小化するため、2006年に導入された農業生産工程管理のガイドラインです。ASEAN GAPの実施により、食品安全、環境管理、労働者の健康と福祉、農産物の品質が効果的に管理されるとともに、ASEAN諸国間の域内および域外貿易が促進されることが期待されています。

一部の加盟国は、ASEAN GAPに準拠した自国のGAP(National GAP)を整え、その利点を認識してさまざまな促進活動を実施しています。しかし、ASEAN GAPとの整合を達成できていない国もあり、現状に即したASEAN GAPおよびNational GAPを推進するための戦略策定が求められています。第1回セミナーには、加盟10か国でGAPを担当する行政官が参加(一部オンライン)して、戦略策定に向けて積極的な議論が交わされました。最終日には、ジャカルタ近郊ボゴールにおいてJICAがインドネシア農業省と実施する技術協力プロジェクト「官民協力による農産物流通システム改善プロジェクトフェーズ2」で支援した農家を訪問し、現地農家のGAPを導入した取り組みに対する視察も行われ、参加者たちは積極的に農家に質問する等、当地の取り組みを真剣に視察していました。

注)GAPとは: Good Agriculture Practiceの略で農業生産工程管理のことを指します。GAP は、農業生産の各工程の実施、記録、点検及び評価を行うことによる持続的な改善活動であり、食品の安全性向上、環境の保全、労働安全の確保等に資するとともに、農業経営の改善や効率化につながる取組です(農林水産省)。

本件に関する問合わせ先:
担当
JICA インドネシア事務所担当, 小川
TEL: +62-21-5795-2112 (ex.311)
Email: ogawa.kumiko2@jica.go.jp

副担当
JICA インドネシア事務所広報担当, プトリ
TEL: +62-21-5795-2112 (ex.222)
Email: putrisiahaan.in@jica.go.jp

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