インドネシア保健省×JICA介護セミナー開催
2025.07.10
2025.07.10
独立行政法人国際協力機構(JICA)とインドネシア保健省保健人材総局は、「介護人材能力強化プロジェクト」の一環として、2025年7月10日(木)にBBPK Jakartaにて、日本の介護専門職としての介護の在り方について理解を深めるセミナーを開催しました。このハイブリッドセミナーには、国家開発計画庁、人間開発・文化担当調整省、社会省、労働省、海外移住労働者保護省、州保健事務所、保健ポリテクニック、病院、看護課程のある大学の代表者や医療・福祉福祉分野における専門家団体など500名近くの参加がありました。
超高齢社会を迎えた日本では、介護が家族の責任から社会全体で支える仕組みへと変化し、介護福祉士という国家資格を持つ専門職が確立されています。 本セミナーでは、日本の厚生労働省社会・援護局福祉基盤課福祉人材確保対策室の鈴木真知子介護福祉専門官およびプロジェクト専門家が、介護独自の専門性を構成する要素とはなにか、そして世界最先端の高齢者ケアシステムのための人材育成に必要な教育について、詳しく解説しました。また、日本で活躍するインドネシア人介護従事者の現状についても紹介し、両国間のKAIGO分野での協力の可能性を探りました。
セミナーの冒頭、ユリ・ファリアンティ(Yuli Farianti)保健人材総局長は、「人口動態の変化に適応し、介護をシステムや広範なコミュニティに支えられた専門サービスへと変革した日本の努力は、インドネシアが参考にできる重要な取り組みである」と述べて、セミナーを開会しました。
鈴木専門官によるメインプレゼンテーションでは、日本における介護は明確な基盤、目的、方法を持って発展してきた専門職であることが強調されました。また、尊厳、自立、個人にあわせた支援に焦点を当て、病気や障害を持つ人々が自分の希望どおりに生きることを支援する職業であることが共有されました。
インドネシアも2023年に高齢化社会に突入し、2047年には高齢者人口が14%に達する見込みです。このセミナーは、両国の高齢社会対策強化に繋がるインドネシアと日本の協力の新たな一歩となります。
担当
JICA インドネシア事務所担当, 川本
TEL: +62-21-5795-2112(内線312)
Eメール: Kawamoto.Hanako2@jica.go.jp
副担当
JICA インドネシア事務所広報担当, プトリ
TEL: +62-21-5795-2112 (内線 222)
E-mail:putrisiahaan.in@jica.go.jp
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