健康危機事例の初期リスク評価を学ぶ州・県/市担当者向けワークショップの開催@ジャカルタ
2025.02.26
2025.02.26
JICA EWARSプロジェクト(感染症早期警戒対応能力強化プロジェクト)は、2025年1月7日から10日までジャカルタにおいて、保健省、世界保健機関インドネシア事務所(WHO)、およびその他の関係機関と共同で、リスクアセスメントに関するワークショップを開催しました。
本ワークショップは、2024年9月に開催されたワークショップに続く一連のイベントです。前回のワークショップは、インドネシア保健省の公衆衛生危機緊急時対応センター(PHEOC)や疾患別の感染症プログラム部局で働く職員が主な対象であった一方、今回のワークショップは、36名の州および県/市の職員を対象に実施されました。参加者は、プロジェクト対象州であるバンテン州、東カリマンタン州、および南スラウェシ州から選出され、各州の州保健局(PHO)から3名、各州3つの県/市保健局(DHO)それぞれから3名の職員が参加しました。ワークショップでは、初期リスク評価、ハザードカレンダーやリスクコミュニケーションに関する講義、演習、ならびにグループワークが行われました。
本ワークショップに先立ち、作成済みの国レベルのリスク評価実施に関するガイドラインを、州・県/市向けに改訂しました。同ガイドラインに沿って、ワークショップ内でJICAプロジェクト専門家が、初期リスク評価とファクトシートテーブルに関する講義を行いました。加えて、同講義の復習に役立てられるよう、プロジェクトが作成したインドネシア語の講義動画教材も併せて、参加者に提供されました。本動画教材は、ワークショップに参加できていない対象州の県/市保健局職員およびその他関係者への共有を通じ、州・県/市レベルでのリスク評価に関する理解の促進に役立つことが期待されます。また、プロジェクトが実施するその他の活動(サーベイランス評価およびエンドライン調査)についても、ワークショップ内で紹介しました。
効果測定のための事前事後テストにおいて、正答率は有意に上昇し、参加者のリスク評価に関する知識レベルの改善が確認されました。また、ワークショップの満足度に関し、参加者から5段階評価で平均4.6という高い評価結果が得られました。プロジェクトでは、本活動の継続性を高めるべく、引き続き、国および州・県/市レベルでの取り組みを支援していく予定です。
ワークショップ参加者の集合写真。
JICA EWARSプロジェクト錦専門家による講義の様子。
JICA EWARSプロジェクト Kiki Senior Health Officerによる活動紹介の様子。
参加者のグループワークの様子。
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