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JICA感染症早期警戒対応能力強化プロジェクト 終了時調査実施

2025.07.23

2024年10月以降計画を進めてきた本プロジェクトの終了時調査と関係者への結果共有を2025年1月〜6月にかけて実施しました。

この終了時調査では、特に、プロジェクトが実施した活動の中でも、現場医師・サーベイランス担当者向けにEWARS (Early Warning Alert and Response System)への報告とその後の対応に関するガイダンスを簡潔明瞭に示したEWARSフリップチャートの開発、EWARS対象疾患数の報告に使用されているICD-10コードとの対照表の改定、COVID-19パンデミック下での検査室機材供与、プロジェクトで実施したEWARS訓練等に焦点を当てて、その効果、持続可能性、課題等について評価しました。

調査期間中には、質問票を用いて情報収集を行うとともに、ジョグジャカルタ特別州、アンボン(マルク州)、マカッサル(南スラウェシ州)、スラバヤ(東ジャワ州)、バンジャルバル(南カリマンタン州)の地域レベルの公衆衛生検査室で視察・意見交換を実施しました。また、プロジェクト成果品の州外への展開も見据えて、スラバヤ、バンジャルバルでは、州・県市保健局、保健センターの視察・意見交換も行いました。

本調査の結果として、EWARSフリップチャートやEWARS訓練の有用性や、EWARSでのICD-10コード利用の普及状況、供与された検査室機材の多くが現在も日常的に利用されていること等が確認でき、最終的な結果を関係者に共有しました。

プロジェクト終了後も、本プロジェクトの成果品がインドネシア全国で継続的に活用されることが期待されます。

保健センター・地域レベル検査室での視察・協議(左)と、保健省での終了時調査結果共有と協議(右)

現在も全国の地域レベル公衆衛生検査室で活用されているプロジェクト供与検査室機材

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