コロナ禍におけるアフガン難民等児童教育施設の衛生環境改善に関する調査を実施しました
2022.03.09
2022年2月
イラン・イスラム共和国は、2020年2月頃からCovid-19の最初の感染者が発生して以来、2022年2月時点で、総感染者数約700万人、総死者数約13万人と、深刻な状況が続いています。脆弱な地域に暮らすアフガン難民やイラン人の子供たちが通うテヘラン州の教育施設では、教室のスペースが十分に確保されていない、教室の窓が割れている、清掃がされていない、男女の洗面所が分けられていない、もしくは洗面所が学校にないことも多く、十分な施設整備がなされていないため、コロナ禍において感染防止対策を講じて教育活動を再開するためには、リハビリテーションの必要がありました。
このような緊急対応が必要な状況にあって、JICAは必要な支援を迅速かつ柔軟に届けるためイランNorwegian Refugee Council(NRC)と協力のもと、テヘラン州郊外の小学校一校をモデルとして「コロナ禍におけるアフガン難民児童等教育施設の衛生環境改善に関する調査」を実施しました。
本調査における各種取組を通じて、Covid-19感染拡大の影響に対して脆弱な地域の教育現場において、生徒や学校関係者が感染防止策を理解、実行できるようになるとともに、教員の指導能力、および感染症対策の対応能力等の強化を図ることが期待されています。2021年4月に調査活動を開始し対象となる小学校の校舎リハビリテーション、衛生キットの配布等の活動を実施しました。
Norwegian Refugee Council(NRC)独立行政法人国際協力機構(JICA)、
テヘラン州バラミン
感染対策キットの配布
感染対策キットの配布
リハビリテーション後の教室内
リハビリテーション後の洗面所施設
リハビリテーション後の学校とWASH施設
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