「日本のムスリム社会」イラン事務所職員によるテヘラン大学における講義(2023年5月15日)

2023.06.29

2023年5月15日(月)に、イラン事務所職員がテヘラン大学世界研究学部にて「日本のムスリム社会」をテーマにレクチャーを行いました。同学部の日本研究科の学生や、学外の日本に関心のある方あわせて20名ほどが参加し、レクチャー後には活発な質疑応答が行われました。

80年代以降、日本のムスリム(イスラム教徒)人口は増加しており、現在では20万人以上のムスリムが日本で暮らしているとも推計されています。また最近では外国人観光客の増加に伴って、ムスリムの観光客も増えています。

レクチャーの中では、日本の宗教事情や19世紀末にさかのぼる日本とイスラムの歴史、日本にあるモスクの歴史や活動について紹介しました。また、ハラールでないため給食が食べられず、弁当の持参を認めてもらえるよう学校との交渉が必要であったり、スカートが好まれないムスリムの女性にとって、ジェンダーレスの制服が解決策にもなり得ることなど、ムスリムが圧倒的マイノリティである日本社会で直面する問題に触れ、これまでムスリムと接する機会が多くはなかった日本社会において、ムスリムの存在感が徐々に増しつつある現状について紹介しました。レクチャー後の質疑応答では、イスラム教義で火葬が認められておらず、土葬が必要なことから生じる墓地問題や、学校でのいじめについて等様々な質問があり、参加した学生から強い関心が示されました。

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