JICAでは、2012年6月〜7月にかけて、ヨルダン国エネルギープログラム形成調査を実施しました。同調査では、電力関連省庁、発電会社、送電会社、配電会社、他国ドナー、電力設備視察などを行いました。
その結果、当該分野でかなりの情報収集を行うことができたため、ヨルダン国にて電力に関連する政府関係者や民間企業の方々の役にたつことを目的として、今般「ヨルダン電力概要」をまとめたのが本稿です。
本資料は、上記プログラム形成調査団員を中心としたJICA関係者によりまとめた内容ですが、本内容はJICAを代表する意見ではないことを申し添えます。
【ヨルダン国電力概況】
ヨルダン電力外観(2011年度)
発電所数:10か所(IPPの2発電所を含む、但し、工場等は除く)
発電熱効率:39.80 [%]
現有出力:3,505 [MW]
ピークロード:2,660 [MW]
需要電力量:15,494 [GWh] (NEPCOの購入電力量)
輸入電力量:1,738 [GWh] (11.2%)
輸出電力量:86 [GWh]
年負荷率:58.9 [%]
電力損失:2,764 [GWh] (16.87%)
送電線の距離:400kV-904km, 132kV-3,200km
配電線の距離:33kV-11,548km,11kV-4,916km,415/230V-51,449km
電化率:99.9%以上
送電系統の;
*停電回数:71回
*平均停電時間:18.31 [Min./回]
一人当りの平均電力量:2,166[kWh/年]
一般情報(by MEMR):
*GDP per Capita : 3,276JD [US$4,627:0.708JD/US$]
*Population:約625万人
*Area:8万9千km2
【記載内容24項目】
1)電力セクターの体制
2)電力セクターの関連政策・戦略
3)省エネルギー関係の政策・戦略
4)再生可能エネルギー関係の政策・戦略
5)再生可能エネルギーの展開計画
6)再生可能エネルギーのIPP/BOOの申請手順
7)ドナー別プロジェクト一覧と課題
8)既存発電所情報と拡張計画
9)Power Balance
10)電力需要の現況
11)セクター別電力需要
12)発電設備の現況
13)送電設備の現況と拡張計画
14)配電設備の現況
15)電気料金の推移
16)国際連系の現況
17)NEPCO研修センターの現況
18)電力損失
19)JICAの電力セクター支援実績
20)NEPCOの現況
21)CEGCOの現況
22)JEPCOの現況
23)EDCOの現況
24)アラブガスパイプライン破壊の影響(財政状況)
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