ヴァイオリニスト高嶋ちさ子さんに聞くラオスの学校、子どもについて~第4回美弥子所長が聞く~
2024.06.27
ヴァイオリニストの高嶋ちさ子さんが理事長を務めるNPO法人「ブライト・フューチャー」が6月17日と18日の二日間ラオスで活動を行いました。
高嶋ちさ子さんが東南アジアで活動する音楽関係のNGOを探されていた際に、JICA国内事業部を通じて、ラオス事務所からJICA基金活用事業を利用した実績のあるNPO法人「マイラオスほっかいどう」を紹介しました。
これをきっかけに、高嶋ちさ子さんは、開発途上国で子どもたちの支援活動を行う」ブライト・フューチャー」を立ち上げ、今回の「ブライト・フューチャー」と「マイラオスほっかいどう」のラオスでの活動が実現しました。
今回の「美弥子所長が聞く」では、高嶋ちさ子さんに今回の活動について移動の車中含めて、お話を伺いました。
小林美弥子所長(以下、美弥子所長):そもそも今回は、なぜラオスで活動を開始しようと思われたのですか。
高嶋ちさ子さん(以下、ちさ子さん):もともと、私自身ではなく、息子が途上国の子ども達への支援に関心をもち、ASEANの中でも比較的貧しい国のラオスで、音楽や体育、アート活動をやりたいとの意思がありました。親として応援したいと思ったことがきっかけです。
美弥子所長 ::ラオスを選んでいただき、ありがたいです。ラオスは、人々も優しく、ルアンパバーンなど世界遺産の街もあり、素晴らしい国ですが、日本ではなかなか知名度が低く、日本の人たちにもっと知ってほしいと思っています。また、今回のようにJICA海外協力隊の活動現場を訪問いただけると、隊員らもモチベーションアップにつながります。
高嶋ちさ子さんと小林美弥子所長
ちさ子さん:確かにラオスは、うっかり空港からのタクシーに忘れたヴァイオリンも戻ってきて、良い国だと思いました(笑)。ルアンパバーンにも行ってみたいです! 日本の人たちへは、私のインスタのフォロワー数けっこう多いので(67万人(6月27日現在))、JICAラオス事務所のインスタを開設したらフォローします。
美弥子所長:ありがたい!早速開設します。今後の活動について、息子さんたちにも伝えましたが、多くの学校にモノだけ配るよりも、今回いただいた楽器や縄跳び等を子ども達や先生に使い方を教えていただけると、子ども達や先生自身が演奏や体育の活動を継続できるようになっていくかもしれません。特に、先生や子ども達と、ラオスに来たら「お帰り」と言われるようなネットワークを作ってもらえると、息子さんたち若い世代にとって、得るものが大きいように思います。
ちさ子さん:大切なのは次世代。8月末にはまたラオスにきます!インスタ開設もお待ちしてます!
今回の渡航で高嶋ちさ子さんが代表をつとめるブライト・フューチャーは、6月17日に私立の小学校を2校、6月18日には、JICA海外協力隊員が派遣されているバンクーン教員養成校付属小学校とノンサワーン小学校で活動を実施し、JICA海外協力隊も一緒に活動に参加しました。高嶋ちさ子さんのヴァイオリンの音色にあわせて、子ども達はリコーダーやカスタネット、鈴で合奏しました。また、大繩飛び、徒競走、リレーなどの体育活動、絵や折り紙などアートの活動を行いました。
リコーダーの吹き方を教える高嶋ちさ子さん
JICA海外協力隊員もお手伝い
徒競走を皆でしました。
折り紙の織り方を一緒に教えました。
高嶋ちさ子さん、学校の先生、JICA海外協力隊員で集合写真
開発途上国の多様なニーズに応えていくために、JICAは市民の皆様やNGO、自治体、大学等による国際協力活動への参加を支援し、さまざまな形で連携しています。開発途上国での活動にご興味のお持ち方は国内のJICA拠点にご連絡ください。
今回は、JICA基金事業経験者のマイラオスさんが積極的に支援・連携いただきました。一つの市民参加協力事業のモデルケースにもなると思います。
※NPO法人ブライト・フューチャー
※NPO法人マイラオスほっかいどう
※NPO法人ノルドミューズ
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