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リオ五輪銀メダリスト飯塚翔太選手、JICA海外協力隊とともにラオスでスポーツの力を届ける

2025.12.11

2016 年リオデジャネイロオリンピックの男⼦4×100mリレー銀メダリストであり、陸上競技短距離の現役トップアスリートである飯塚翔太選⼿(ミズノ)が、2025年11⽉30⽇から12⽉4⽇にかけて豊⽥裕浩コーチ(中央⼤学)とともにラオスを訪問されました!
お二人にとって、2022年のバングラデシュ、2023年ルワンダ、2024年東ティモールに続く、4年連続4度目の海外訪問となります。今回も現地で活動するJICA海外協⼒隊の桐原優斗隊員(2024年度2次隊/陸上競技)の任地で、桐原隊員とともに、イベントの開催や中高生への指導を行い、陸上競技の楽しさを伝え、スポーツを通じて多くの方々と笑顔で交流する充実した時間となりました。

 今回、主な舞台となったのはラオスの首都ビエンチャンから南に約700km、チャンパサック県のパクセー市です。 まずは県教育局に表敬訪問を行い、その後は中高一貫校を訪れて、体育の授業を見学。さらに陸上競技場へと場所を移し、暗くなるまで技術指導を行いました。

教育局では熱意ある大歓迎を受け、スポーツ分野の重要性を感じました

学校でも熱意ある大歓迎を受け、スポーツ分野の重要性を感じました

実際の体育授業を見学しました

豊田コーチとともにスタートの指導です

スタートの姿勢など具体的な指導を実施

オリンピック銀メダルを見せて喜ぶ生徒達!

陸上競技場にて飯塚選手からのレクチャー

桐原隊員とともにバトンリレーの実技指導

翌日12月2日は、ラオスの建国記念日(建国50周年)で祝日でした。この日は、世界遺産である寺院ワット・プーへの訪問や、 ラオスの食事や美しい自然景観などを満喫し、より深くラオスの事を知る機会となりました。

世界遺産の寺院ワット・プー

国民食の麺、カオ・ピヤックを堪能

タッド・ファーンの滝

そして12月3日、今回のメインイベントとも呼べるリレー大会が開催されました。 大会の名前は「飯塚翔太リレーカーニバル」。競争を目的とした大会ではなく、スポーツを楽しむことを目的としたいと、桐原隊員が大会名を工夫しました。 澄み切った青空のもと、大変多くの方が集まり、男女混合10チームのリレーでバトンを繋ぎました。 ラオスらしく、最後の1人まで大歓声で応援、笑顔あふれる楽しいリレー大会となりました。

<桐原隊員からひとこと>
ラオスではまだまだ競技人口が少なく、今回初めてリレーを経験した子どももいました。飯塚選手にパクセーまで来ていただいて、陸上競技に触れ、楽しむ機会を持てたことはとても大きなことです。今後も、こういった機会を継続することで普及につなげていきたいです。

澄み切った青空のもとで大会が開催できました

大きな特注バナーが正面に飾られ、気持ちが高まります! 

飯塚選手も参加! 

飯塚選手も参加! 

大会オリジナルのメダルを授与

入賞者の全体写真、みんな笑顔です!

ミズノよりシューズとバトンの寄贈。これからも陸上競技を楽しんでいただきたいです。

 滞在最終⽇には、首都ビエンチャンに戻り、JICAラオス事務所と⽇本のメディアとを結び、オンライン会⾒で今回の活動を報告しました。
 飯塚選⼿は、「ラオスの方々はスポーツへの関心が高いとともに、楽しもうという気持ちを強く持たれていると感じた。大きな声をだして笑顔で走る皆さんから、僕自身が元気をもらいました」と述べ、「このような活動は今後も続けていきたい。様々な環境の多くの方との出会いが魅力であり、競技場から離れた所で、自分にできることが増えると、普段の頑張りにもつながる。陸上というスポーツを通じて、少しでも私自身が笑顔を与えられるように、今後も頑張っていきたい。」と語りました。

 JICAでは今後も、JICA海外協力隊の活動などを通じて、性別や社会的な立場などの制約を受けず、みんなが等しくスポーツを楽しめる平和な社会の実現に向けて努めていきます。

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