ボランティアレポート 「私とゲゲ屋のおばちゃん」

2024.02.14

名 前:前山和
隊 次:2023‐1
職 種:障害児者支援
配属先:カフルプライマリースクール
出身地:兵庫県明石市

私は料理をするのが日本にいたときから大の苦手です。嫌いではないのです、苦手なだけです。掃除洗濯などは割と得意なのですが、料理だけは本当に本当に苦労しています。
そんな中、私の胃袋を満たしてくれているのはゲゲと呼ばれるお芋の天ぷらのようなマラウイ料理。家の近くにゲゲ屋さんがあり、私はここに週3以上通っています。私はこのお店を営むおばちゃんが大好きなのです。理由は簡単。貫禄があって安心するから。
おなかすいた~とお店に行けば笑顔で出迎えてくれ、今日はどうだったと聞いてくれます。元気がないときはサラダを多めに入れてくれて、しっかり食べなと言ってくれます。私は完全におばちゃんの優しさに甘え切っているのです。
私から見るおばちゃんは、いつも帽子をかぶっていて鬼滅の刃のような模様の服がきっとお気に入り。そして、おばちゃんはイスからほとんど動きません。手の届く範囲にすべてのものが置いてあるのです。それなのに毎回あれがないこれがないと探しているのもおばちゃんの魅力の一つです。営業時間は朝の10時から夜の18時までで、ずっとゲゲを作り続けています。マラウイでは過労働に値するほど働いてくれています。
そしてこのお店にはたくさんの地域の人が集まり、毎回いろんな人と話をすることができます。マラウイで1番好きな食べ物はなんだ。どこから来た。いつまでいる。チェワ語は覚えたか(笑)と実に様々な話題で楽しませてくれます。
最近ついに私が週3回以上この店にいるのが浸透してきたのか、私の名前や活動場所、家、同期隊員の任地についてなどを私が説明しなくともしてくれる人が増えてきました。もちろんおばちゃんも説明してくれます。自分で料理を作らなきゃと思いつつ、私はそれが嬉しくてついつい店にいってしまうのです。そしてゲゲを食べた後は必ずおばちゃんが今日もありがとね。またね。と言ってくれるのでもう通わない選択肢がなくなりつつあります。
突然やってきた日本人を温かく迎えてくれて、それ以上に優しさや安心感までも与えてくれるこの場所は私にとってなくてはならない存在になっています。
私の任期はまだ1年以上あります。これからも足繁く通うであろうこのゲゲ屋さん。任期終了までにどれだけおばちゃんや現地の方々と仲を深められるのかを楽しみながら現地の生活を満喫したいと思います。

大好きなおばちゃん

大好きなおばちゃん

ゲゲ

ゲゲ

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