ボランティアレポート「水質検査と野球の二刀流」
2025.05.28
名 前:山崎隆之介
隊 次:2023年度4次隊
職 種:水質検査
配属先:ブランタイヤウォーターボード
出身地:石川県
こんにちは。私は、マラウイのブランタイヤで水質検査の職種で派遣されている山崎隆之介です。
中間報告会も終わり、任期も残り1年を切りました。そこで今回は、現状の活動について報告しようと思います。
まず水質検査の活動についてですが、基本はブランタイヤウォーターボードという水公社の中のラボラトリーで活動しています。ブランタイヤ近郊の町で採水を行い、その水をラボラトリーまで持って帰り、機器や薬品を使って様々な検査を行います。日本と似ている項目もあれば、こういう事もするんだという新しい発見をすることもあります。マラウイの水質検査は毎回毎回驚かされる事ばかりで楽しいです。また、水の検査以外にも様々なイベントなどを開催したりしました。
まずは、ブランタイヤのプライマリースクールで、水についての課外授業を行いました。これは、私がマラウイに来てからずっとやりたかった事であったため、この活動ができた際は本当に嬉しかったし、1番やりがいを感じられた瞬間でもありました。しかし、ここに至るまで、辛いこと大変なことが多くあり、何度もこのイベントをやめたいと思いました。でも、ここでやめたらマラウイに来た意味がない!と自分に強く言い聞かせ、気合と根性で何とか乗り越えることができ、自分自身この経験でだいぶ強くなれたなと思えました。えらい!(←自分で言うな)
また、植林のイベントも発案したのが通ったため行うことができました。植林は水質にとって切っても切り離せない存在のため、このイベントはとても有意義な時間でありました。ただ、自分的には同僚たちに響かないと思っていたため、軽い気持ちで語ったつもりが、ここまで大きく響くとは思わずびっくりしました。でも、これから10年20年と私がいなくなっても続いていってほしいなと強く思いました。
次は、野球の活動についてです。野球の活動は派遣職種ではないため、完全なる趣味として行っています。マラウイは野球不毛の地であるため、最初は何から手をつければ良いのかわからず四苦八苦してました。しかし協会を立ち上げ、メンバーを募り、そして初めての野球のアクティビティをブランタイヤでスタートすることができました。石川県青年海外協力隊を支援する会の皆さまのサポートをはじめ、多くの方々が今回の野球の活動始動に大きく貢献してくださいました。大変感謝しております。マラウイの人たちは、サッカー以外にもクリケットやホッケーなど棒で物を当てるスポーツをする人たちも一定数いるため、ミート力がとても長けているなと感じました。空振りもあまりせず、むしろ日本人でも打てないやろと感じるようなボール球でも、いとも簡単にミートしてしまうのでそこはしっかり直していかないとダメやなと感じました(笑)。
また、JーABSという団体の皆さまの協力もあり、ブランタイヤで野球・ソフトボールのセミナーを開催することもできました。J–ABSさんはアフリカのタンザニアなどの国での実績もあるため、マラウイ野球にとっては、とてもプラスになることばかりで本当に感謝感謝でした。また、マラウイのスポーツ省の大臣とも面会することができ、マラウイ野球を全面的にサポートしてくださることを約束してくれました。残りの1年は、協力してくださっている皆さまの期待に添えるような活動をしていきたいと思います。
残り1年を切っているため、やれることはどんどん限られてきていますが、その中でも精一杯自分の力を振り絞って、マラウイが少しでも良くなるために尽力していきたいと思います!
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