地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム「統合的ワンヘルスアプローチによる人獣共通マラリアの持続的制御法の開発」第1回合同調整委員会(JCC)会合を開催
2025.11.20
2025.11.20
マレーシアサバ大学(UMS)は、地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム「統合的ワンヘルスアプローチによる人獣共通マラリアの持続的制御法の開発」の第1回合同調整委員会(JCC)会合を2025年11月25日(火)にHilton Kota Kinabaluで開催します。
本会合では、プロジェクトの今後の活動計画について議論し、正式に合意を図る予定です。
(プロジェクトの背景・目的)
マレーシアでは毎年3000人もがサルマラリアに感染し、問題となっています。また、現在はヒト間伝播の報告はないものの、ヒト間伝播が起きると世界に拡散する恐れがあるため、その阻止が喫緊の課題です。本研究課題では、マレーシア・サバ州でサルマラリア患者数を大幅に減少させる技術と戦略の開発を目指すものです。具体的には、新規マラリア迅速診断法の開発、自動媒介蚊幼虫制御法の開発、リスク地域・時間・行動の同定、リスク教育プログラムの開発と社会実装、これらを統合したサルマラリア制御のためのワンヘルス戦略の構築を行います。これにより、マレーシアの公衆衛生上の負担と経済的損失が軽減し、ヒト間伝播を抑制することが出来ます。
本案件を通じて、マレーシアの感染症に係る取り組みの促進に寄与し、SDGs(持続可能な開発目標)ゴール3(すべての人に健康と福祉を)及びゴール17(パートナーシップで目標を達成しよう)に貢献します。
(案件基礎情報)
国名:マレーシア
案件名:統合的ワンヘルスアプローチによる人獣共通マラリアの持続的制御法の開発
実施予定期間:2025年9月~2030年9月(計60カ月)
対象地域:マレーシア国サバ州
国内協力機関:長崎大学熱帯医学研究所(日本側研究代表機関)、愛媛大学、東京女子医科大学
相手国実施機関:マレーシアサバ大学(UMS)
事業目的:本事業は、マレーシアのサバ州において、サル、蚊、ヒトの動態モニタリングと感染リスク評価のための方法論の開発、新規診断法の開発、ドローンを用いた媒介蚊制御法の開発、リスク教育プログラムの開発およびワンヘルスアプローチ実施体制の強化を通じ、統合的ワンヘルスアプローチによる人獣共通マラリアの持続的制御の方法論の開発を図り、もって人獣共通マラリアの世界的流行の阻止に寄与するもの。
(問い合わせ先)
JICA業務調整専門家
江川 善二郎
メール:z.egawa0904▲gmail.com
(▲→@ に変換)
scroll