【プレスリリース】未来世代へ豊かな森を:マレーシアの持続可能な森林管理の知見をアフリカへ
2026.10.05
JICAマレーシア事務所は、マレーシア外務省およびマレーシア森林研究所(Forest Research Institute Malaysia: FRIM)のFRIM Inc.と協力し、2026年10月5日から16日まで、「アフリカ諸国向け森林管理・保全」と題した第三国研修プログラム(※)を開催します。この研修は、マレーシアにおける持続可能な森林管理・保全の経験を共有することを目的としています。
アフリカの森林は、環境の安定、生物多様性の保全、そして国連の持続可能な開発目標(SDGs)の達成に不可欠です。しかしながら、農業、鉱業、エネルギー開発、畜産、そして居住地開発などによる土地利用の競争激化といった様々な課題により、持続可能な生態系サービスが脅かされています。 こうした課題に対処するため、本研修は、天然資源・環境持続性省(Ministry of Natural Resources and Environmental Sustainability: NRES)所管のマレーシア森林研究所(FRIM)の子会社(FRIM Inc.)が実施機関となり、ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダから10名の研修員を受け入れ、森林管理および森林保全に関する研修を行います。
また2026年10月13日には、「森林モニタリングおよび持続可能な森林経営のための地理空間技術」をテーマに、酪農学園大学の林業・植林分野の専門家による特別講義を実施する予定です。
マレーシア森林研究所(FRIM)は1926年に設立され、林業研究と保全において世界的に認められた機関です。FRIMが国家遺産に指定され、FRIMセランゴール森林公園が2025年にユネスコ世界遺産に登録されたことを受け、FRIMは国際的な能力開発を支援することとなりました。本プログラムは、 FRIMの専門知識と持続可能な森林管理における実績を活用し、今回の研修に参加するアフリカ諸国の技術力、実践能力、そして組織能力の強化を支援することを目的としています。森林保全と持続可能な資源管理に関する知識とスキルを高めることで、森林ガバナンスの向上、生態系の回復力強化、そして持続可能な社会経済開発に貢献することが期待されます。
※「第三国研修」:ある開発途上国が他の開発途上国からの研修員を受け入れる研修をJICAが資金的・技術的に支援する技術協力の一種です。第三国研修の主な目的は、特定の分野における日本とマレーシアの経験を共有し、研修員が自国の様々な課題に対処する能力を強化することです。当地においては、マレーシア外務省が1980年からマレーシア技術協力プログラム(Malaysia Technical Cooperation Program : MTCP)を実施しており、1992年からマレーシア外務省とJICAが共同で第三国研修を実施しています。
本事業概要は以下のとおりです。
1. 事業概要
1) 事業名 「アフリカ諸国における森林管理と保全」
2) 研修期間:FRIM Inc.
3) 研修日程:2026年10月5日~16日
4) 研修会場:FRIM(セランゴール州)
5) 対象国:ケニア、ルワンダ、タンザニア、ウガンダ (4か国)
6) 研修内容本研修プログラムは、研修提供機関であるFRIM Inc.が主催し、対象となるアフリカ諸国の政府関係者に対し、マレーシアと日本の森林管理と保全に関する経験およびベストプラクティス(下記参照)を共有することを目的としています。
(1) 持続可能な森林管理 生物多様性保全 森林炭素管理
(2) 気候変動対策資金
(3) 炭素市場への準備
(4) 森林モニタリングと持続可能な森林管理のための地理空間技術
(5) 植林管理
(6) 地域主導型森林管理
(7) 森林景観の再生
(8) 国別報告書および行動計画の公表
2.関連イベント
閉会式:
日時:2026年10月16日
会場:FRIM(マレーシア森林研究所、セランゴール州)
3.連絡先
JICAマレーシア事務所
担当者:ハフィズ・オスマン所員
電話(代表):+603-2166-8900
Eメール:HafizOthman.MS▲jica.go.jp
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