モルディブ政府職員2名を本邦に招致。波浪観測実務研修を実施(2023年8月10日)
2023.09.13
2023.09.13
2023年8月6~9日、技術協力プロジェクト「気候変動に強靭で安全な島づくりプロジェクト」にて海洋気象に関わるモルディブ政府職員2名を本邦に招致し、日本の気象庁職員による講義、波浪観測施設の見学や観測機器を用いた実習を行いました。
この研修には、モルディブ気象サービス(MMS)から気象観測や予測を行う技術者が参加しました。研修では、気象庁の協力のもと気象観測・予測の担当職員を講師に招き、日本の波浪観測・予測の体系について講義を行いました。また、波浪観測を行う民間企業の方からは波浪観測機器の設置・維持管理に関する講義、実際の観測機器を用いた実習、海上での観測機器設置の見学を行いました。
研修に参加したモルディブ政府職員は日常の実務で日本の気象庁が提供する予測データを活用しており、これらのデータの基となる波浪観測・予測の実務に係る気象庁職員と意見交換をする機会となりました。また、波浪観測機器や施設を実際に現場で体験することができました。
研修最終日には、モルディブでの今後の海洋気象観測・予測システムの整備に関して、JICA専門家との意見交換がなされました。
この技術協力プロジェクトでは、モルディブでは初めてとなる海上設置型の波浪観測機器の導入を目指しています。今回の研修では、設置を予定している波浪観測機器の有効性がモルディブ政府職員により確認されたことで導入に向けて前進することとなりました。
気象庁職員による講義と意見交換
波浪観測機器を用いた実習
波浪観測機器設置の見学(神奈川県平塚沖)
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