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医療機材の供与式が行われました

2024.10.04

2024年10月1日、モルドバの首都キシナウにある母子研究所において、アラ・ネメレンコ保健大臣、山田洋一郎在モルドバ日本国特命全権大使、国際協力機構(JICA)および母子研究所の代表者などが出席のもと、超音波診断装置、乳児用人工呼吸器等の機材供与式が執り行われました。

これらの機材は、2022年11月にモルドバ保健省とJICAの間で締結された総額十億円(約800万米ドル)の無償資金協力を通じて実現しました。本協力は保健システム強化プロジェクトの一部で、2022年以降モルドバへ退避したウクライナの人々を受け入れる五つの主要な公立医療機関の機材整備を目的としています。

供与された医療機材
 ●超音波診断装置 (一般) 1 台
 ●超音波診断装置 (心臓) 1 台
 ●超音波診断装置 (マンモグラフィー) 1 台
 ●超音波診断装置 (経頭蓋) 1 台
 ●既存の内視鏡システム用ビデオ胃カメラ 4 セット
 ●既存の内視鏡システム用ビデオ胃カメラ 2 セット
 ●乳児用高周波人工呼吸器 3 台
 ●既存の乳児用人工呼吸器のオプション 1 セット
 ●麻酔器 2 セット

式典では、母子研究所の所長から10年以上にわたりモルドバの医療向上のため協力を続けている日本/JICAの支援に対し、深い感謝の意が示されました。また、新たに引き渡された機材の重要性を強調し、「これらの機材は病院の能力強化に重要な役割を果たすとともに、質の高い医療サービスの提供を可能にすることで地域全体へ直接利益をもたらす」と述べられました。

母子研究所に加え、がん研究所と聖トリニティ病院にも、デジタルX線装置、血液透析装置、先進的な内視鏡装置などが引き渡されました。病院の診断及び治療能力の拡大が期待されます。

アラ・ネメレンコ保健大臣は、日本/JICAの支援に感謝の意を表し、「我々の質の高い医療サービスを国民に提供する取り組みが、今回の協力により新たな章に入る。多くのモルドバの人々の生活に直接影響を与えるものだ。」と述べられました。

今回の医療機材の引き渡しは、医療システムを強化するというモルドバの継続的な取り組みを反映するもので、医療従事者による優れたサービスの提供を確実にします。

キシナウにある母子研究所

供与機材を背に 保健大臣、母子研究所所長、MCI所長、在モルドバ日本国特命全権大使、JICA国際協力専門員(左から)

供与式の様子

供与された医療機器

供与された医療機器

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