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引渡式「ムルタンにおける下水・排水サービス改善計画」

2025.04.24

2025年4月24日、ムルタンにて、無償資金協力事業「ムルタンにおける下水・排水サービス改善計画」(供与額12.36億円)の引渡式が行われ、赤松特命全権大使、JICAパキスタン事務所宮田所長及びムルタン上下水道公社(WASAムルタン)カリード・ラザ・カーン総裁等が出席しました。
 ムルタンでは、人口増加に伴う下水流量の増加・ゴミの堆積により下水管の流下能力が低下し、市街地の道路に下水が溢れる状況が恒常的に発生しています。下水が市街地で溢れることにより、汚水による道路封鎖が問題となっています。また、ムルタンの下水からポリオウイルスが検出されており、下水からウイルスに感染する恐れ等もあるため、冠水の解決は保健衛生上からも喫緊の課題となっています。
 本事業では、下水管・排水路の維持管理を実施するために必要な高圧洗浄車・汚泥吸引車・排水ポンプ等の機材をWASAムルタンに供与しました。供与された機材を活用してWASAムルタンが下水管・排水路の清掃を実施することで、下水が市街地で溢れることを防止し、もって衛生環境の改善が実現されます。本事業は、SDGs ゴール 6「すべての人々の水と衛生の利用可能性と持続可能な管理を確保する」の実現に貢献します。
 引渡式にて、赤松大使は、「本事業により供与された全ての施設が有効活用され、本事業により得られた知識や経験がムルタンの人々に役立つことを願う」と述べました。また、宮田JICAパキスタン事務所長は「本事業により、ムルタンの人々の生活環境が改善されることを願う」と述べました。
 日本政府とJICAは本無償資金協力を通じて、引き続きパキスタンでの都市衛生環境の改善に尽力します。


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