プロジェクト名
複合的農村開発プロジェクト~アグリツーリズムの展開に向けて~(第2フェーズ)
事業
市民参加
対象国名
パラグアイ共和国
プロジェクトサイト
パラグアリ県ラ・コルメナ市、カアグアス県コロネル・オビエド市
協力期間
2022年4月~2025年12月
実施体制
横浜国立大学が中心となり、CP 大学として、NihonGakko大学、アスンシオン国立大学、カアグアス国立大学を置く。また、女性省、パラグアイ商工省零細中小企業局(MIPYMES)、現地で活動する NPO/NGO と連携し本事業を実施していくことから、事業終了後も持続可能な教育体制を構築する。また、本学が包括連 携協定を結んでいる自治体とも連携を強化し、南米とつながりの深い横浜国立大学が日系移民を受け入れたパラグアイと強いつながりを構築する。また、留学生とも連携し南米と日本のかけはしとなる人材育成 に寄与する。
背景
〇パラグアイ共和国(以下、パ国)が抱える都市と農村の格差(農村部の貧困率:33.4%、都市部:17.5%(DGREE, 2019))を是正するため、横浜国立大学が学術交流協定を締結しているNihonGakko大学・カアグアス国立大学・アスンシオン国立大学ならびに観光省(SENATUR)、パラグアイ商工省零細中小企業局(MIPYMES)、現地で活動するNPO/NGO等と連携し、農村地域の振興に向けた複合的農村開発プロジェクトを実施する。
パラグアイ商工省零細中小企業局(MIPYMES)の2018年~23年アクションプランの一つとしてツーリズムがあり、JICAパラグアイ事務所もこの分野への貢献を行っている。また、本学の学術交流協定大学がそれらの研究・教育に取り組んでいることから事業実施の必要性と妥当性は合致している。農村の複合的開発に取り組むことで農民の所得向上を目指し、格差是正に繋げていく。事業対象地域はパラグアリ県ラ・コルメナ市とカアグアス県コロネル・オビエド市である。
〇パラグアリ県の貧困率は35.82%(DGEEC 2018)であるものの、ラ・コルメナ市は未開発の素晴らしい観光資源を有している。地域にある潜在力を引き出すことから地域住民の雇用をさらに創出する。第一フェーズで加工食品の製造を学んだ女性たちのフォローアップに加え、観光開発を行い、地域内における小さな経済の発展を行う。
〇カアグアス県は、貧困率43.68%(DGEEC 2018)と高い数字である。農業従事人口の割合が高く、農民たちの安定した収入の向上が課題である。第一フェーズの学びを生かし、同地域においてファームステイなどを含めた複合的農村開発を行い、地域で循環する経済を創造していく。
目標
プロジェクト目標
対象地域の産業が多様化され、農村住民の収入が増加する。
アウトプット
- 1 . 農村女性が加工食品の販売コスト管理を適切に行えるようになる
- 2 . 新たな販売場所で安定した商品の販売が実施される
- 3 . SNS によるマーケティング:ブランディングを通じた商品の販売が実施される
- 4 . 農村住民が地域の観光資源を知り、アグリツーリズムの基礎的な知識や手法を身に付ける
- 5 . 各地域に合った観光プログラムが実施される
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