フィラリア技プロ、東京でパートナーの連携強化を確認

2024.12.10
顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)の制圧に向けたこれまでの日本政府及び日本の企業や大学による取り組みと成果を祝う会合が2024年9月19日に東京の衆議院第二会館にて開催されました。会合では、武田薬品のグローバルCSRプログラムの支援を受けた米国のNGO団体「Bridges to Development」による、パプアニューギニア(PNG)およびバヌアツでのNTDs制圧活動の成果が発表されました。PNGでJICAが実施中のフィラリア撲滅に向けた技術協力プロジェクトもこの活動の一端を担っており、会合では本プロジェクトからもパプアニューギニアでの具体的な活動内容と今後の計画について説明しました。また、日本の製薬企業、大学、JICAでのパネルディスカッションも行われ、それぞれの立場からNTDs制圧に向けた取り組みについて話し合われました。
衆議委員会館での会合の様子
グループ写真
本会合には、パプアニューギニアとバヌアツの保健省、WHOのパプアニューギニア事務所、バヌアツ事務所、西太平洋州地域事務所、南東アジア地域事務所、アフリカ地域事務所、日豪の大学関係者、日本の製薬会社、国内外のNGO・NPOなど多岐にわたる参加者が集いました。この様な会合を通じて、NTDs制圧が多層的な連携と多国間の協力によって推進されることを改めて認識し、互いのさらなる連携強化を確認する重要な場となりました。
また、本会合に先立つ9月18日には、MDAで使用される薬剤の1つであるジエチルカルバマジン(DEC)を無償提供して頂いている(株)エーザイの東京本社をPNGで実施中のフィラリア撲滅に向けた技術協力プロジェクトの山内チーフアドバイザーが訪問しました。山内アドバイザーからはプロジェクトの進捗状況と現場の実際の状況、今後の計画などについて説明し、(株)エーザイのサステイナビリティ部担当者様からは他国でのMDAの経験やPNGへの薬剤の出荷状況の情報を共有いただき、今後とも互いに密に情報交換していくことを確認しました。
(株)エーザイ東京本社にて PNG での活動について報告
(株)エーザイ東京本社サステナビリティ部にて
本プロジェクトでは今後ともPNG政府やWHOなどの国際機関、製薬企業、大学、NGO・NPOなど多様なパートナーと連携して、リンパ系フィラリア症をはじめとするNTDs制圧を推し進めていきます。
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