顧みられない熱帯病(NTDs)制圧への取り組み: 世界NTDの日におけるグローバルヘルスの未来

2025.02.21
2025.02.21
2025年1月30日、この日は世界保健機関(WHO)が制定した「世界NTDの日(World NTD Day)」です。これを記念し、パプアニューギニア保健省、National Capital District保健局(NCDPHA)、WHO、The Leprosy Mission(TLM)、本プロジェクト等が企画し、首都ポートモレスビーのヘルスセンターで記念式典を開催しました。
TLM コミュニティのメンバーが NTD とハンセン病に関する魅力的なロールプレイを実施しています。
参加者は、NTD をテーマにした鮮やかな紫とオレンジ色のポロシャツを誇らしげに着ています。
式典では、顧みられない熱帯病(Neglected Tropical Diseases: NTDs)の概要や世界の現状、これまでの成果、そして今後の制圧に向けた取り組みについて、各団体の代表者がスピーチを行いました。これを通じて、人々の生活を向上させるための活動を各地域で活性化させ、さらなるエンゲージメントを促進することを改めて確認しました。また、TLMが脚本・監督を務め、コミュニティの参加者がピジン語でNTDsやハンセン病に関するロールプレイ劇を披露し、内容に引き込まれる子どもたちの姿が印象的でした。
JICA LFプロジェクトチーフアドバイザーによるNTD撲滅活動の重要性に関するスピーチ
インド保健省疾病対策局の暫定エグゼクティブマネージャー、ペニエル・ボアス博士が演説しています。
2025年の「世界NTDの日」のテーマは、「
Unite. Act. Eliminate.
(団結し、行動し、制圧しよう)」です。各NTDの制圧に向けた活動には多くの困難が伴いますが、このテーマのもと、団結して行動し、資金調達や投資を促進し、持続可能な取り組みを強化することで、NTDsの制圧を目指し、保健システムの強化につなげることが求められます。
サバマ マーケットで NTD 啓発活動を行い、地元コミュニティを巻き込んでいます。
本プロジェクトは、代表的なNTDsの一つである「リンパ系フィラリア症」の制圧に向けた対策強化を目的としています。今回の式典に際しては、主に広報物の調達などを通じて啓発活動の強化を支援しました。また、式典の他にも、保健局およびTLMが中心となり、首都内の複数のコミュニティで式典前の数日間にわたりNTDsに関する啓発活動を実施や、WHO企画によるラジオ生放送でNTDsの概要説明等を行いました。
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