国立水産大学で無償資金協力案件の起工式を開催
2026.05.20
5月20日、JICAはパプアニューギニア(PNG)政府および国家水産局(NFA)とともに、ニューアイルランド州ケビエンにおいて、無償資金協力「国立水産大学の施設及び訓練機材整備計画」の起工式に参加しました。パプアニューギニア政府からはアノ・パラ計画大臣及びジェルタ・ウォング水産大臣、日本側からは米田元東南アジア大洋州部長、高橋洋一郎一等書記官が式典に参加しました。起工式は、施設建設の開始であると同時に、50年以上にわたり続いてきたパートナーシップの新たな章の幕開けでもあります。
国立水産大学は、日本の対パプアニューギニア政府開発援助(ODA)第1号案件として設立されました。それ以来、両国は水産分野の人材育成に協力して取り組み、多くの卒業生が現在、政府、産業界、そして太平洋地域で重要な役割を担っています。
水産業は現在もPNGにおける重要な基幹産業であり、国民の生計、食料安全保障、そして経済成長を支えています。JICAはこれまでに600人以上のパプアニューギニア人に対する本邦研修の実施、国内各地の魚市場支援、専門家やボランティアの派遣、養殖分野の強化などを通じて貢献してきました。その中心には、NFCで育成された人材の存在があります。
本プロジェクト(約32億円規模)では、最新の訓練施設や桟橋、実習船、機材の整備が行われます。これにより、次世代が水産分野を担い、発展させていくために必要な実践的な知識と技能の習得が可能となります。また、女性や障害のある方々にも開かれた、包摂的な教育・訓練機会の提供も推進していきます。
「トモダチ」に象徴される50年以上にわたる友情と信頼の上に築かれてきたこのパートナーシップは、これからもさらに強化されていきます。PNGと日本は、共に人材を育て、海洋資源を守り、次世代に向けた持続可能な未来の構築に取り組んでいきます。