環境保全の大切さを学ぶフィールド体験 – ソゲリ小学校の社会科見学



2024.10.28
2024.10.28
10月28日、パプアニューギニアのソゲリ小学校の4年生60名が、ポートモレスビー市内にあるバルニ処分場、Branis PNG Recycling Company、そして動物園アドベンチャーパークを訪問しました。
最初の訪問先である「バルニ処分場」では、JICAの協力で技術移転した「準好気性埋立法(福岡方式)」を用いた廃棄物処理について学びました。児童たちは、環境保全に貢献するこの技術に驚き、多くの質問を通じてその重要性を理解しました。また、スタッフからは、廃棄物の分別や3R(リデュース、リユース、リサイクル)の推進が、処分場の負担を軽減する鍵であることが強調されました。
次に訪れた「Branis PNG Recycling Company」では、事前の清掃活動で児童たちが回収したプラスチックボトル450本と空き缶32本を売却しました。この体験を通じて、児童たちは資源ごみがリサイクルされ、新しい価値を生む過程を学びました。「自分たちの活動が環境に貢献している」と実感した児童たちは、さらに積極的にゴミの分別や地域清掃活動に取り組む意欲を高めました。
午後は「アドベンチャーパーク」で多種多様な動物と触れ合い、環境汚染が野生動物に与える影響について学びました。児童たちは動物たちの生態に興味を深め、自然環境の保護に対する関心を高める貴重な機会となりました。
今回の社会科見学に際し、イアロワリ農業高校とソゲリ高校には、車両の貸出などのご協力をいただきました。この支援のおかげで、児童たちはスムーズに移動し、充実した学びの時間を得ることができました。
ソゲリ小学校の教職員からは、「教室での学びだけではなく、実際に現場で体験することで、児童たちは環境保全の重要性をより深く理解できたと思います」との声がありました。児童たちからも「ゴミをポイ捨てせず、家族や友達にも環境を大切にする意識を広めたい」といった感想が聞かれました。
この社会科見学を通じて、児童たちが日常生活での環境保全に主体的に取り組むきっかけとなることが期待されています。
scroll