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北岡伸一JICA特別顧問によるトルコJICAチェア特別講義を開催

2024.05.15

2024年5月9日(アンカラ、土日基金)、10日(イスタンブール、ボアジチ大学)にて、北岡伸一JICA特別顧問による「明治維新と日本・トルコ関係」「明治維新―日本近代化の原点」についての特別講義を開催しました。

JICAは、開発途上国の各分野で将来のリーダーとなる人材を育成すべく、本邦の大学と連携し、2018年から「JICA開発大学院連携プログラム」を実施しています。この一環として、海外のトップクラスの大学等を対象に、日本の開発経験を学ぶ機会を国外にも広げることを目的とした「日本研究」の設立支援を行うプログラム「JICAチェア」を開始しました。トルコでは4つの大学で日本語・日本語教育学科があり、それ以外にも多くの大学で様々な分野にわたる日本研究が行われていることから、特定の大学に限らず、多くの大学と連携しながらプログラムを実施しています。国交樹立100周年を迎える本年、日本・トルコ関係のさらなる発展に貢献すべく、日本研究を通じた交流を行ってまいります。

<アンカラ>
アンカラでは、複数の大学関係者や一般の方が参加可能である土日基金を会場とし、社会学、外交、国際関係学など、様々な分野の研究を行っている先生方をパネリストとしてお招きしました。渡辺大介トルコ事務所長からJICAの活動についての紹介後、北岡伸一JICA特別顧問から、明治維新から現代までをとりあげた講演を行いました。続いて、トルコで日本研究を行っている著名なモデレーター・パネリストにより、農村部の社会経済の変容、国際移民、国連との関係、TIKA(トルコ国際協力調整庁)とJICAの関係など、幅広いテーマについてのパネル発表・コメント・意見交換が行われました。
 モデレーターはアンカラ大学地理歴史言語学部日本語学科アリ・メルトハン・デュンダル教授、パネリストには、トルガ・オズシェン・チャナッカレ大学教育学部日本語教育学科教授、シェリフ・オヌル・バフチェジック中東工科大学国際関係学部助教授、バハドゥル・ペフリヴァントゥルクTOBB大学助教授、クヴルジュム・エルカン ネヴシェヒル・ハジ・ベクタシュ大学日本語学科講師をお招きしました。様々な分野で日本研究を行う先生方が一同に集まっての貴重なパネル講演となりました。
会場には、外務省、農業・森林省などの省庁や、アンカラ社会科学大学など、アンカラ周辺の学生をはじめとする約150名が参加し、熱心にメモを取る様子が見られました。

<イスタンブール>
第4回目となるイスタンブールのボアジチ大学JICAチェア講義には、日本語を学ぶ学生や、歴史・国際関係に関心のある約100名の学生が参加しました。
北岡伸一JICA特別顧問の講演後、明治時代以降の日本の近代化を研究するボアジチ大学セルチュク・エセンベル名誉教授、日本・トルコ関係史を研究するエルダル・キュチュックヤルチュン講師、オウズ・バイカラ・イェディテペ大学助教授との意見交換・質疑応答が行われました。プログラム終了後には、北岡特別顧問を囲み個別に感想を述べられる学生さんの姿が見られました。
また、今回の特別講義を記念し、ボアジチ大学図書館にJICAから約50冊の日本語・英語書籍の寄贈を行い、北岡特別顧問からエセンベル名誉教授に目録の贈呈が行われました。日本語講座にも、日本語教育のための教材、書籍やJICAチェアDVDの寄贈が行われました。

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